出版社内容情報
単行本初収録エピソード200頁超の完全版
長らく続刊が待たれていた、鬼頭莫宏が描く珠玉のファンタジー作品。
掲載誌の休刊に伴い単行本未収録となっていたエピソードが待望の書籍化。
更に122ページの新作描き下ろしを加え、完全版として帰ってきます。
巻末には貴重な設定資料やカラー原稿を、著者の解説付きで特別収録。
万物が宙に浮いている不思議な世界、オービスワーヌス。
キ祷師を生業とするマイルスは、巨大な戦艦から権化したキ神・ギカクと暮らしている。
マイルスとギカクの、にぎやかで、おかしくて、あたりまえな日々のいとなみ。
しかし、愛するモノはこの世界に滞まらない。
愛しければ愛しいほど。大切にすればするほど。
この手の中から失われていく君と、それでも
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十二月の雀
7
完全復活と完結。よくぞやってくれました。一巻を読んだのは子供の頃だった。完結は諦めていたからありがたい。いろいろ畳めてない感じもするけど、ちゃんと締めくくってくれるだけ本当に助かる。。2024/12/11
わーぷ
3
小さな世界(おそらく現世のことかな)で、人から愛情や憎悪のような思い入れをたくさん受け取った物体が、空へ還る前にたどり着く、その身を浄化するための世界のお話。この世界は車だとか人形だとか、様々なものが流れ着き、特に強い思い入れを受けたものは神性を身につけて顕現します。完全版とは言え色んなことが投げっぱなしだし、メインテーマになりえたであろうマイルスとギカクの別れは描かれていません。でもこの世界は、この日常が、ずっと続いていくのだという終わらせ方も、それはそれで良いのかもしれません。 2024/12/25
acid
1
かなり分厚くてビビる。巻末の設定集に作者の雑感が乗っているが、裏で戦闘機やエロ描写なんて一切出ないのりりんを連載していた時期なので、作者のメカ欲求やリビドーが発露された漫画だったんだなあ。キオノナや思わせぶりに出てきたルリハリが一切掘り下げられないのは残念だけど、仕方ない。2024/12/13
ガテン系
1
大分年月が経ってしまい、こんな話だったっけ!?となってしまった。。元の雑誌のこともあり、えろすとSF世界観の融合と日常描写の塩梅が好きな作品だったので、その要素が結構削られていて個人的にウーンだったかも。。2024/12/02
蝉、ミーン ミーン 眠ス
1
二人の終わりが見たいようで見たくなかったので、このかりそめのエピローグが締めとして一番ちょうどいい塩梅だったわ。2024/11/30