出版社内容情報
乳がん治療の最新情報を易しく解説
一昔前の「乳がん」に対するイメージは、「乳房をごっそり取られて女性としての誇りを失う」「抗がん剤治療で苦しい思いをする」といった暗いものでした。
しかし近年の検査方法の進歩により、早期発見・根治が可能になりました。患者さんのからだに対する負担が小さい治療法や、がんのタイプに応じた効果的な治療法も年々研究されています。乳がんの治療を受けながら仕事や子育てを続けている患者さんも大勢います。また、乳房の手術を受けた場合の再建術も進歩し、外見的にはほとんどわからないようにすることも可能です。
一方で、インターネットなどではさまざまな情報があふれ、何を信じればよいのかわからなくなっている現状もあります。本書では国立がん研究センター中央病院の先生方の監修をいただき、読者の方が知りたいことに丁寧にお答えします。
木下貴之[キノシタタカユキ]
監修
藤原康弘[フジワラヤスヒロ]
監修
内容説明
罹患率は高いが死亡率は比較的低い。治療のガイドライン、さまざまな再建方法、薬物療法の選び方、リハビリテーション。がんのタイプや広がりに応じた治療・再建法、日本一確かながん情報。
目次
第1章 乳がんが疑われたら(乳がんを疑う症状があったら;乳がんと間違えやすい病気 ほか)
第2章 乳がんの治療(治療を始める前に;乳がんの病期(ステージ) ほか)
第3章 乳がん手術後の生活(手術後の後遺症とその治療;手術後のリハビリテーション ほか)
第4章 乳がんの再発・転移(治療後も定期的な検査が必要;タイプ別の再発リスク ほか)
第5章 がん治療に共通すること(がんと診断されたら;診断されて家族はどうすれば… ほか)
著者等紹介
木下貴之[キノシタタカユキ]
国立がん研究センター中央病院乳腺外科科長。1988年、慶應義塾大学医学部卒業。1991年、慶應義塾大学医学部一般消化器外科乳腺グループ入局。1994年、国立東京第二病院外科勤務。1998年、米国テネシー大学に留学。2000年、国立病院東京医療センター外科、治験管理室長。2002年、国立がんセンター中央病院乳腺科医員。同乳腺科医長、国立がん研究センター中央病院乳腺科・腫瘍内科副科長を経て、2012年より同乳腺外科科長
藤原康弘[フジワラヤスヒロ]
国立がん研究センター中央病院乳腺・腫瘍内科科長。1984年、広島大学医学部卒業。国立がんセンター病院内科レジデント、同研究所薬効試験部研究員を経て1992年広島大学病院総合診療部助手。その後、米国メリーランド大学等で腫瘍内科学を研鑽。1997年から厚生労働省医薬品医療機器審査センターで新薬審査に従事。2002年国立がんセンター中央病院へ戻り、2007年臨床検査部長等を経て2010年副院長。2012年から乳腺・腫瘍内科長兼執行役員企画戦略局長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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