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出版社内容情報
手塚治虫の単行本デビュー作であり、戦後ストーリーマンガの出発点となった『新寶島』。この作品に原作者として関わりながらも、天才・手塚治虫の影となりマンガ史の表舞台から消えたマンガ家・酒井七馬の半生を追うノンフィクション。手塚の自伝には、『新寶島』後は思わしい仕事もなく、コーラを食事代わりにスタンドの電灯で暖をとり、餓死したとされていた酒井は、マンガや紙芝居、アニメなどで精力的な仕事を続けていた。戦前、戦後のマンガ史とアニメ史のミッシングリンクを追い、日本漫画家協会賞特別賞を受賞した作品の増補改訂版。新たに発見された証言や図版を加えて内容も充実。(書籍/マンガ評論)
内容説明
手塚治虫の単行本デビュー作『新寶島』の原作者でありながら、マンガ史から消えたもうひとりの天才の生涯を追うドキュメンタリー。
目次
1 生いたち・マンガ・アニメ・終戦(訪問者;アニメと銀幕のスター;甥・隆道の見た七馬 ほか)
2 焼け跡・『まんがマン』・『新寶島』・赤本ブーム(ハロー進駐軍;住彦次郎との出会い;『まんがマン』創刊 ほか)
3 紙芝居・絵物語・テレビアニメ(紙芝居に転じる人々;ジェーン台風と街頭紙芝居;三邑会時代の酒井七馬 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵具巻
2
文京区立根津図書館で借りました。2016/12/08
マガジンひとり
1
時代と交わりそうで交わりえなかった寂しい情熱家を描く優れたエピック2013/08/01
ケッヘル(次女)
1
2007年刊の同作の増補版。前回発刊以降に判明した事項が結構追加されてるので、原本を持っている方も一読の価値あり。2012/11/12
ジョン・テンダ
1
酒井七馬を絵の描けないブレーンみたいな存在だとずっと思っていたが、かなり絵が上手く晩年まで新聞漫画、紙芝居、アニメと意外と活動していた漫画家だったのが分かった2012/07/12
otmsy
1
漫画史を振り返ると、手塚治虫の存在はとても大きくて、その存在に関わらなかった作家や業界は陰に隠れてしまっている。だが、手塚治虫と同様に、酒井七馬のような人たちのアニメーションや漫画、紙芝居もまた、多くの人を楽しませたはずだ。この本は、酒井七馬という人を丁寧に追うことで、そんな陰の部分を優しく照射するような本ではないだろうか。個人的には、戦前から戦時中のアニメーションや漫画の業界のことをもっと知りたくなった。2012/01/13
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