出版社内容情報
成長から成熟へ、ライフスタイルの大転換
日本を襲った東日本大震災。かつて驚異の成長を成し遂げた経済大国の産業が、エネルギーが、暮らしが、あっけなく崩壊した。それは、「成長」神話にもとづいて、ひたすら資源を浪費し利潤拡大を追い求めてきた現代文明の終焉の姿である。地球規模での「成長の限界」はどこまで迫っているのか。日本はこの試練からいかに再生すべきか。各界の論客たちが熱い議論をくり広げる!
小学館クリエイティブ[ショウガクカンクリエイティブ]
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目次
第1部 3・11で現実化した日本の「成長の限界」(成長神話の崩壊を超えて成熟国家としての再生へ;アメリカ型大量消費文明からの決別を;「成長パラノイア」が支えてきた近代資本主義)
第2部 グローバル時代の「成長の限界2・0」(2030年に迫る地球の臨界点;「成長の限界2・0」の超克に苦悶する地球経済;地球高齢化時代―21世紀の「成長の限界」;3・11後の日本のエネルギー選択;地球が養える食料の「限界」;「中国の時代」とう幻想が崩れる日;原子力発電の限界?)
第3部 1970年代に起こった「成長の限界1・0」(『成長の限界』から40年;ローマ・クラブの『成長の限界』レポートを検証する)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぴろし
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読み終わったので、TLOへ。2015/01/04
Hiroki Nishizumi
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成長パラノイアの克服、地球高齢化という人口革命への備え、日本の食糧自給力強化など書いてあることは正論だし、良いと思うのだけれど・・・自分自身成長パラノイアの限界は感じる。それでも本書は何かしら物足りない。自身の不勉強もあるが、かつてのステレオタイプの反帝国主義論や環境保護論が連想されてしまう。要因や環境分析が浅くて不十分な気がする・・・2012/02/28
naoya_fujita
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3・11のことに深く触れていたわけではなかったけれども「成長の限界2.0」と称する、今解決しなければいけない様々な問題を解りやすく解説してくれて、未来に向けて意欲的になるような本だった。2011/08/12