ぼくは戦争は大きらい―やなせたかしの平和への思い

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  • サイズ B6判/ページ数 144p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784778035082
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

アンパンマンの作者が見た戦争

2013年10月13日に94歳で亡くなったマンガ家で、詩人で、『アンパンマン』の作者であるやなせたかしが自らの戦争体験を綴った本。やなせは1915年の春に召集を受け、小倉の野戦銃砲部隊に入隊。召集期間満了直前の16年12月8日の開戦により、召集延期に。その後、中国戦線に派遣され、上海郊外で終戦をむかえた。やなせは自伝などの中で簡単に戦争のことを語っているが、戦争体験だけをまとめて話すのは、これが初めて。人殺しも、団体生活も嫌だったというやなせにとっての軍隊はばかばかしいだけの世界。しかし、辛い中にも何か楽しみを見出していく持ち前の性格で、戦争と軍隊を内部から風刺していく。特攻に志願した弟との別れなど、辛く悲しい思い出にも持ち前のユーモアを交えながら語る笑いと涙の戦記。嫌いな戦争のことはあまり語りたくないと考えていたやなせが、90歳を超え、戦争体験、軍隊体験を語り継ぐことで、過去の戦争のことが未来を生きる世代の記憶に少しでも残ればいい、と亡くなる直前まで語ったラストメッセージ。

第1章 軍隊に入ってみたら、こんなとこだった

第2章 決戦のために、中国に渡ることになって

第3章 ようやく故郷に戻る日が来た

目次

第1章 軍隊に入ってみたら、こんなところだった(軍隊がきらいなぼくが兵隊に;入営は高知ではなく小倉;勇猛果敢なる73部隊に入隊 ほか)
第2章 決戦のため、中国に渡ることになって(ついに出陣の日が来た;陣地の穴を掘るのはお手の物;紙芝居で村々を回る ほか)
第3章 ようやく故郷に戻る日が来た(戦争が終わってびっくり;ヤクザがぞろぞろ;自作のお居芝を上演 ほか)

著者等紹介

やなせたかし[ヤナセタカシ]
1919(大正8)年高知県生まれ。東京高等工芸学校工芸図案科(現千葉大学)卒業。東京田辺製薬宣伝部に入社後、徴兵され小倉の第12師団西部73部隊に入隊、野戦重砲隊に配属される。復員後、高知新聞に入社、雑誌を編集。その後上京して三越宣伝部にグラフィックデザイナーとして勤務。’53(昭和28)年退社、フリーとなり、作詞家、舞台美術家、放送作家として活躍。’73年に月刊「詩とメルヘン」をサンリオから創刊、また同年フレーベル館の月刊絵本「キンダーおはなしえほん」に『あんぱんまん』を掲載。’88アニメ『それいけ!アンパンマン』が放映され全国的な人気を博する。「手のひらを太陽に」の作詞でも知られる。2013年10月13日死去、享年94(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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