出版社内容情報
なんで新聞社ってつぶれないの――?
自身も会社員である、意識低い系作家・サレンダー橋本が綿密な取材をもとに本作で描くのはオールドメディア・新聞社に巣食う「働かない人たち」の生態です。
働かない人たちに翻弄されながらも、必死に自分自身の生き方を模索する主人公「橋田」。
その心の叫びは、すべての社会人に、彼が抱いたものと同じ問いを突きつけます。
「今の仕事にプライドがあるでもなく、なんとなくこなしているだけ。
いつも仮の場所にいる気分で、何の覚悟も決まっていない。オレ、このままでいいんスかね?」
この単行本でしか読めない新作エピソードも収録した、衝撃のお仕事漫画を全社会人に捧げます。
出世?窓際? 真の成功者はどっちだ!
サレンダー橋本[サレンダ-ハシモト]
著・文・その他
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
13
ある時、車で聞いていたラジオで著者が登場し、本書について語っていた。私が聞いた部分はウィキペディアおじさんの話。その時の衝撃。車は目的地に着いたけど、ラジオが止められない。でも行かないといけない。後ろ髪ひかれる思いで、車から降りた。いろいろあって、あれから数年たち、ようやく読めた。あー、面白かった。主人公は著者と思われる漫画を副業とする新聞社の社員。社内での働かない人たちの生態、その人たちに対する愛憎入り混じった想い。伝説の校閲の話が特に好き。あの視点を持つ人には、ぜひ第一線で活躍してもらいたかった。2022/05/30
lily
9
新聞社でシステム維持に努める橋田が社内の働かざる者に触れていく中で、自らの職業観を確立させていく。働かざる者はそれぞれ過去に自らの目指した形があったわけで、そういう理想の人生とどれだけ折り合いをつけていくかが大切なんだなと再認識。中でも地方局で働く堀のエピソードが素敵。「地域で懸命に生きる人の人生に光を当てる記事にこそ私たち記者は魂を込めるべきではないでしょうか。」タイトルから社内ニートがいかにして働かずに済むのか…という流れを想定していたが、予想をいい意味で裏切られる良著。2022/09/02
zakuro
5
働かないアリは働きアリが窮地に陥った時の要員だという。でも人間の場合は違うよね。明らかに不必要な奴が、なんでいるのかわからない奴が、今消えてくれてもいい奴がなぜかいる。しかも役職についていたりする不思議。そういう人にも過去があってさ、理由があってさって話なんだけど、実際は、そんなの知るかよ、金もらってんなら働けよって思うだけ。無給の身なので吠えちゃいました。2018/11/08
くらむ
3
サラリーマン版「君たちはどう生きるか」ですね。そりゃ働いていれば嫌なことも辛いこともあるでしょう。そこから君は逃げるのか?人のせいにしちゃうのか?それとも?と問いかけてくるマンガ。2019/06/20
CAKE
3
ギャグ漫画なんだけど、結構王道の働くもの讃歌漫画だった。「明日クビになりそう」みたいなクズ漫画だと思って読み始めたのでビックリ。少し心が熱くなりつつも、こういう漫画ならベーシックな絵柄で読みたいと思ってしまった。2018/09/07
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- 和書
- お雇い米国人科学教師