出版社内容情報
デビュー70周年、傑作SF漫画の新装版
日本漫画界を長年にわたって牽引した巨匠・松本零士のデビュー70周年にあたる今年、代表作にして、SF漫画の金字塔『銀河鉄道999』を雑誌連載時のカラーページを収録した新装版全10巻で刊行する。
西暦2221年、銀河系の各惑星は「銀河鉄道」と呼ばれる宇宙空間列車によって結ばれるようになっていた。しかし、貧富の差が広がり、裕福な人々は機械の体を手に入れ、永遠の命を謳歌している。一方で、貧しい人びとは迫害され、機械化人による人間狩りの標的にされ、隠れるように暮らすのだった。人々が願うのはただひとつ、宇宙のどこかにある機械の体をただでくれる星へ行き、そこで永遠の命を手に入れることなのだ。
第1巻収録16エピソード「出発のバラード」「火星の赤い風」「透明の女 ガラスのクレア」「タイタンの眠れる戦士」「大盗賊アンタレス」「迷いの星の影」「彗星図書館」「暗黒星メフィストの黒騎士」「水の国のベートーベン」「大四畳半惑星の幻想」「エルアラメインの歌声」「17億6500万人のルンペン星」「空中牧場の大きな牛」「枯葉の墓標」「かげろう星の文豪」「不定形惑星ヌルーバ」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナハチガル
16
10年くらい前に文庫で読もうとして、絵がゴチャゴチャしていて読みにくくて挫折して、ふと思い立って再挑戦したらすごく良かった。SFというよりもファンタジー、物語というよりも詩的、アドベンチャーというよりもメランコリック。行く先々で様々な環境と事件と出会いと別れがあるという趣向は、『西遊記』(マチャアキ)や『柳生十兵衛あばれ旅』を彷彿とさせる(古いね)。やたら母親を恋い慕うのはマザコンと言ってしまえばそれまでだが、美徳と思わせるような潔さがある。マンネリ化しそうな気配はあるが、続きは気になる。A+。2024/01/02
めとろん
4
アニメ、映画と原作はちょっと違うという話を聞いて久々に999を手に取りました。新装版でしかも2023年8月初版なためすっごくキレイ。 遠い記憶と照らし合わせながら読みましたが、やはり松本零士さんすごいですね。男なら〜女なら〜という今ならアウトなところもあるけれど、今読んでもちっとも古臭くない。結末を知ってて(ぼんやりですが)何も知らない鉄郎と心に秘めるメーテル。やっぱいいですね999。 私はゴダイゴの方のを聞きながら続きを読みたいです!2024/03/20
貧家ピー
1
小学生の時によく読んだ999を新装版で再読。パスを盗まれてメーテルとこの星で生きていくのかと半ば覚悟した「大四畳半惑星の幻想」の世界観が今読んでも優しい。鉄郎のトレードマークの帽子、コスモガンも1巻で装着。2025/05/01
ルネルッキオ
1
TVアニメ、劇場版世代です。 コミック版はあまり読んだ記憶がないんですが、白と黒と点描とスクリーントーンだけでこれだけの世界観を描いてしまう松本零士先生の凄さに改めて感動。 「火の鳥」を再読してる最中なので、永遠の命と生きがいというメッセージに共通点を感じました。 メーテル=火の鳥論。 子供の頃、松本タッチは怖かったんだけど、第一話の剥製とか宇宙空間に放り出される描写とか、やっぱり怖い。2024/03/09
メモル
1
アニメでもクレアさんのお話が印象に残ってる。2023/10/08