内容説明
10秒足らずで勝負を決する100m走では、技術・体力・知識・経験・戦術といった、人間の力がすべてが凝縮されている。その難しさを誰よりも知る朝原宣治が“速くなる方法”を解き明かす。
目次
1 スポーツの基本(カラダを自在にコントロールするカラダのセンサーに磨きをかける;カラダのセンサーを磨いてからこそ技術練習の効果もぐっと上がる;自分の感覚に合った効率のいい動きを見つける;フォームは最後に現われた形。だから理想のフォームはない;大きいカラダを効率よく動かそうとした結果のフォーム;素早くスタートをするためのボルト選手の骨盤の使い方に注目)
2 基本トレーニング(体幹力アップのトレーニング;リズムとジャンプのトレーニング;体重移動のトレーニング;空間認知のトレーニング)
3 イメージと感覚(イメージトレーニングを行えば“いい感覚”が継続できる;トップアスリートたちはイメージと感覚で動いている;感覚をノートに書き記しておけば自分だけのデータが蓄積できる;自分の感覚を書く!これが朝原ノートだ;10秒0台の走りを復活させたのは感覚ノートを活用した練習にあった)
4 レース戦略(“なぜ失敗したか”が納得できれば、次の試合へ前向きに進むことができる;結果の良し悪しよりも、テーマを持って試合に臨むこと;シーズンを通してプロセスを立て一歩一歩、目標に向かって進む;何のために試合に出るのか、目的を明確にして試合に臨む)
著者等紹介
朝原宣治[アサハラノブハル]
1972年生まれ、兵庫県出身。中学時代はハンドボール部に所属。高校時代から本格的に陸上競技に取り組み、走り幅跳びでインターハイ優勝。同志社大学に進み、国体100mを10秒19で走り当時の日本記録を樹立した。卒業後、大阪ガスに入社し、ドイツへ陸上留学。1996年のアトランタオリンピック100mでは、日本人にとって28年ぶりとなる準決勝に進出する。現役時代、世界陸上に6度出場し、2008年の北京オリンピック4×100mリレーでは悲願のメダル(銅)を獲得した。そして同年9月、36歳で現役を引退。2010年、陸上競技クラブ「NOBY T&F CLUB」を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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