出版社内容情報
人口376万人を擁する日本最大の市、横浜市。
本書は、上品なイメージのある海洋都市・横浜の定番スポットから少し外れたところにある、開港以前の歴史をいまに伝える道、アメリカが息づく場所、裏路地の店…といった知られざる“ディープヨコハマ”の魅力を証言や取材を元に伝えていく一冊です。
内容説明
“横浜”という街が積み重ねてきた歴史の地層を踏みしめる。
目次
桜木町・野毛をあるく
野毛山・戸部をあるく
関外をあるく
関内をあるく
中華街・元町・山手をあるく
本牧・根岸・磯子をあるく
鎌倉街道・金沢をあるく
横浜駅・みなとみらいをあるく
神奈川をあるく
鶴見をあるく
港北をあるく
保土ヶ谷・戸塚をあるく
著者等紹介
佐野亨[サノトオル]
1982年東京都生まれ。日本映画学校卒。出版社勤務を経てフリーランスの編集・文筆業に。国立映画アーカイブ(NFAJ)客員研究員も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ズー
19
横浜ってほんとに広くって、結構行ったことあるところもあるが、え?そこも横浜なの?ってとこもあって。基本昔の横浜のことが書かれていて、それを読みながら自分が見たことのある横浜を重ねて読み進めた。思ってたよりかなりディープヨコハマ!!!!!!色んな方面からさらに深掘りしたいと思った。2022/10/17
じょうこ
11
タイトルの「ディープ」から野毛あたりかと勝手に想像したが、大違い。ディープ=深層に眠るさまざまな記憶や歴史を掘り下げるが趣旨。中心部だけでなく、鶴見、神奈川、保土ケ谷、金沢など12章にわたり、著者自身があるき回り、土地のディープを描いてみせる。各章ごとにとても見やすい地図があり必携ヨコハマ本だ。「歩く」と表記せず「あるく」としたところもいい。「あるいていると」という表現がよくでてくるのだが、歩くだとスタスタ感がでてしまう。「ある」と「いる」により、横浜の土地と歴史が浮き出るようで私はとても気に入っている。2025/03/24
imagine
9
キヤッチーな装丁からは想像もできなかった黒帯本。巻末の膨大な参考文献がそれを裏付けている。著者が40代であることにも驚いた。網羅する範囲は広大。古典の文学や映画、老舗グルメ、産業の発展や戦争の傷跡、関東大震災の負の歴史、などなど、著者が蓄積した情報が満載。愛想のない言い切りの文体も、文字数を詰め込むためなのかも。普段から自分の足で歩き、好奇心を以て街を見ていれば、掘り出し物といえる一冊。準備してあったという他のエリアについても、是非とも読んでみたい。地図も大変見やすく、散歩のお供として購入しておきたい。2023/02/23
nobu23
7
横浜の様々なエリアの歴史を辿る書籍。 思った以上にディープで、殆どのエリアがピンと来なかった。 逆に行ったことがある場所はイメージがわいたりと面白かった。この辺りに住んでたりよく来る人が読むと凄く面白いんだと思う。2022/12/11
かじ
7
街を歩くにしても、もう少し歴史とかがわかった方が楽しいかもしれない!と思い、衝動的に購入。いっきに読みました~。行ったことがあるあの場所にはこんな歴史が!的な気づきをもらえとても楽しめました。知った気になっていたがヨコハマはまだまだ知らない場所だった!行ったことがない場所については情報量が多く何が何やらみたいな状態でしたが、この本を持って散歩してみたいなぁと思いました。北海道からきた身としては、普段、目にしているそこここに歴史があるというのがとても新鮮でした(その発想がすでに中年かもしれませんが…)2022/08/28