内容説明
力道山が産み落とした3人の弟子が織りなす“冷戦時代の日・米・韓プロレス史”。馬場vs猪木vs大木の20年戦争「力道山の後継者」は誰だ?
目次
はじめに―力道山が産み落とした2個の卵
プロローグ1 若手時代の力道山道場三羽烏
プロローグ2 1960年代のテリトリー制
1 ショウヘイ・ババのアメリカ武者修行
2 キンタロウ・オオキのアメリカ武者修行
3 カンジ・イノキのアメリカ武者修行
エピローグ その後の力道山道場三羽烏
著者等紹介
小泉悦次[コイズミエツジ]
1960年5月14日、東京都北区生まれ。サラリーマンの傍ら、1996年よりメールマガジンにてプロレス記事を配信。プロレス史研究を深化させるにつれて、ボクシング史、相撲史、サーカス史、見世物史など隣接領域の研究も進める。プロレス文壇デビューは、2002年春の『現代思想・総特集プロレス』(青土社)。2009年より『Gスピリッツ』にプロレス史記事をレギュラーで寄稿(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sheep book
1
大木金太郎さんが浮いています。著者もそのことは承知しています。自分の見せ方を見誤ったのかそもそもカリスマ性がなかったのか、というところです。2021/06/23
mm71
1
大木の2代目力道山襲名にかかる動きと著者の推理が面白いです。韓国プロレスの変遷や日本プロレスで客の呼べなかった大木が新日本、全日本で良さを引き出されていくところも。柳澤健氏の著作と読み比べるのもよさそう。2021/12/25
おぜ
1
いやはや、物凄い本である。こんな掘り下げ深く密度の濃い研究書が気軽に読める時代になったのだから日本のプロレスマスコミの歴史は無駄ではなかったとつくづく思う。「NWA幻想」をはじめ昭和の日本人が信じ込まされてきた物語ではない、リアルなアメリカプロレスの戦後史を知るには必携の入門書だろう。なぜ大人気だったNWA王者バディ・ロジャースはミラーやゴッチに「襲撃」され、NWAを「離脱」したのか。なぜジャイアント馬場は当時いくつもあった「世界王座」に「連続挑戦」でき、日本の馬場になる前に「世界の馬場」になりえたのか。2020/05/28
-
1
マニアックすぎる本。大木金太郎が力道山を襲名しようとしていたエピソード、初耳でした。2020/08/19