内容説明
僕は、高額商品が飛ぶように売れる瞬間をみてオイシイ商売だと思った。
目次
第1章 悪徳商法に関わる人間の傾向
第2章 愉快すぎるズルい仲間たち
第3章 コワすぎる!謎の王様が回すビジネス
第4章 「表」の会社では、とても使えないノウハウ
第5章 客より先に、仲間を騙す
第6章 「おばあちゃんだって、女だもん!」
第7章 買わないお客との、仁義なき戦い!
第8章 回避不能!トンデモ修羅場のあれこれ
第9章 僕、ついに足を洗う
著者等紹介
ロバート・熊[ロバートクマ]
1970年代、関西地方に生まれる。専門学校卒業後、数々の職を経験したのち、28歳で催眠商法企業に就職。以来6年間にわたり営業マンとして活動し、成績優秀者に与えられる賞を複数回受賞するなど優秀な販売実績を残す。退職後は飲食店経営を経て地元の食品スーパーに転職。催眠商法営業マン時代の経験を活かし、悪徳商法の危険性を広める活動を始める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
60
読んでて気持ちのいい本ではないけれど、こういう詐欺って「知ってるか、知らないか」で巻き込まれやすさが違ってくるので、生活の知恵として読んだ。著者は催眠商法のトップ営業マンだった人で「こういう商売に騙されちゃいけないですよ」という基本スタンスの陰で、「自分にとっての唯一の成功体験である催眠商法を否定したくないノスタルジー」が見え隠れしていて、その揺れ具合が読んでてすごく伝わってくる。とんでもない値段の商品を納得させて買わせる世界では、理屈じゃなくて感情が重視されていた。なんかホストに入れ上げる女性と重なる。2022/04/30
あっか
58
新刊コーナーで見かけて思わず知識欲が刺激されてしまいました。2019年に編集さんと潜入取材してるとのことで、これが何年も前の話ではなく現在も全国各地に存在してることにまず戦慄(わたしは見かけたことがないなあ…)。6年もこの世界でトップ営業マンをしていた著者さん、時に嬉々としてその経験を語り商売人とはこうあるべし…という論に違和感を覚えて気分が悪くなった。…が、編集さんの衝撃のあとがきにある意味背筋がゾワッとしたし納得もした。そういうことか…それが1番怖いかもしれないですね。家族はたまったもんじゃないです。2020/08/23
アナクマ
37
「欲しい」ってなんだろうか。心が開いたら、気持ちを揺るがせたら、買わせ放題。でも「被害者」とは思わせない心の綾。だって自分に必要だと思ったから。だってあなたが喜ぶのなら。人心掌握と商売のリミックス。ああ、すぐ隣には行動経済学も見え隠れしている。◉本書で1番面白いのは編集者の弁だった。「著者の主張には揺らぎがあり、悪徳商法撲滅の気持ちと、成功体験の誇りが入り混じっている」と。これもひとつのライフストーリー。◉読んでいてなんか疲れた。催眠商法と寅さんの啖呵売、ジャパネットとどう違うのか考えながら寝てしまおう。2020/12/16
ゆうき
13
睡眠商法のイメージがやっぱりお年寄りを騙してと思えてしまって、読んでて頭に素直に入っていかなかったです。話し相手やお友達作りとプラス面もあるとは思うけど理解出来なかったです。2021/03/20
アルカリオン
12
前著『あやしい催眠商法だましの全手口-身近な人を守るために知っておくべきこと-』と大筋では重なるが、こちらは著者の自伝的内容や主観的記載が結構含まれている。書名から連想されるような「読んで単純に面白いエッセイ」でもないので、まずは前著を読むのがオススメ。2022/01/17
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- 和書
- 三銃士 〈下〉 角川文庫