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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keroppi
70
怪獣ブームにわいていた時代、少年雑誌や玩具の世界には、テレビには出てこないトンデモ怪獣であふれていた。ウルトラ怪獣をパクったような怪獣たちには思わず笑ってしまう。元が何かと考えるのも面白い。中には魅力的な怪獣もいたりして眺めているだけで楽しい。そういえば、あの頃、自分でも色んな怪獣を想像していたなぁ。2020/07/27
sin
52
いまでこそ中国の海賊商法に物申す我が国だが昭和の御代には猿真似は日本のお家芸だったと記憶している。この本では怪獣ブームと云う最大瞬間風速を逃さないよう工夫する出版社や印刷、駄菓子業界の涙ぐましい努力が垣間見えて微笑ましい。有名怪獣のパーツの寄せ集めや、違うと見せてあきらかなトレース造形に味を感じないではないがオリジナリティに溢れた造形が称賛に値することは云うまでもないだろう。昭和のエネルギッシュで何処か間の抜けた雰囲気が懐かしい。2021/05/29
アナクマ
25
これ、描いた人がいるんだよな…が率直な感想。トンデモ・パチモンという切り口で、笑い・ツッコミ・懐かしむ、が主コンセプトかと思いますが、何故だか知らず感動しました。◉重要なのは、子どもが支持し、大人が作った、という点。また、大量に集めると見えてくるのは、これらが文化遺産だということ(みうらじゅんのエロスクラップしかり)。鳥獣戯画に始まるトンチキ愛で(めで)の系譜に置いてみたり、パクり/パクられの歴史を体系化するもよし。眺めるだけで湧きあがる得体の知れないザワつきを体験し、創造力の影響力に思いを馳せるもよし。2022/05/19
keith
19
子どもの頃、怪獣好きだった私も呆れるトンデモ怪獣。ウルトラ怪獣のパクリのオンパレード。中国かっ!と、突っ込んでしまいそうになりました。ソフビ人形やプラモもありましたが、親戚のおっちゃんに買ってもらった覚えのある「ワニゴン」もあって、これだけはひたすら懐かしかった。2020/07/30
緋莢
17
「ウルトラQ」放送をきっかけに起こった怪獣ブーム。そんな中で、主に雑誌の記事や、駄菓子屋で売られていた玩具に登場した怪獣たちを紹介した本。TVや映画に登場する怪獣たちに比べればだいぶチープ、どころか、ほぼ丸パクリなやつらもチラホラ。「怪物ミイラVSマンモス仁王」なんて、怪物ミイラ、怪獣スフィンクスとマンモス仁王、神獣からじしの対決、怪物ミイラの兄・兇人ミイラと、その子分の北京猿人はクレイジーにもほどがあります(続く2020/07/07