内容説明
“本隊”とは真逆の視点から、90年代の新日本プロレスを紐解く。
目次
第1章 小林邦昭
第2章 齋藤彰俊
第3章 越中詩郎
第4章 青柳政司
第5章 木村健悟
第6章 ザ・グレート・カブキ
第7章 AKIRA
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
3
最後に入ったアキラが締めるという構成が良いですね。枯れてしまった男たちが、まだ実もつけていなかった男たちが、独特な雰囲気を放ち、そして果てていく。その華やかではない存在は、華やかではないという輝きに満ちた記録記憶思い出となって今にも生き続けている。その時代だからこそ芽生えた存在。そしてそれもプロレスという難解な存在の答え。良い本です。2023/10/16
Eiki Natori
3
松永光弘のMIXIでの昔話は一時大ヒットしたが、そこに書かれたのは、誠心会館の松井が、小林邦昭に殴られることを知っていて、それを名古屋駅に送ったことが書かれていた。でも誰一人として小林の殴打事件について「やらせ」だったと書いていない点がフィクションに感じた。でも、誰もが平成維新軍時代が一番充実していたと書いているのが嬉しかった。レスラーとしては一流なのに、会社の事情で日の目をみなかった選手たちがプロとしての仕事を全うできたということらしい。 たしかに彼らが出る試合は安定感があったし、ハズレがなかった。2020/02/11
siomin
1
私がいちばんプロレスに接していた時、新日でインパクトを残していたのが反選手会同盟=平成維震軍なので、面白く読めました。組織のなかで燻っていた者たちが再び輝く姿には心を打ちます。一つの事実でも、見方が変わればずいぶん印象が変わるんだなと思います。主だったメンバーはインタビューがありますが、後藤と小原は無し。しかも後藤は誰とも連絡が取れないというのは恐ろしい。あの風体ならば世間のなかに溶け込むとは思えないのだが。2024/12/21
masa
1
平成維震軍の本を読む令和。 前夜に当たる誠心会館との抗争、反選手会同盟結成、WARへ殴り込み、そして改名、単独シリーズで昭和維新軍との抗争あたりまでは興味深く見ていたけど、徐々に空気になって行き…という印象。7人の維震軍戦士がそれぞれ語っていますが、みんな良き思い出として捉えているみたいで良かった。願わくば後藤・小原の話も聞きたかった。出版後、まさか青柳館長が急逝されるなんて…。 しかしストーリーライン選手に丸投げして出た結果に対応しながら進めて行くっていう長州現場監督時代と現代は全然違うんだなあ。2022/11/17
Tak
1
プロレスが熱い時代の話で懐かしく面白かった。 小原はたまに存在を確認できるが後藤達俊はどこに行ってしまったんだろう…木村健悟は何というか屁理屈言いと言うかあまり変わらんね2020/02/16