内容説明
“プロレス”と“格闘技”の狭間で―純U系プロレスラー第1号が綴る「旧」、「新生」、「3派分裂後」
目次
ラッシャー木村さんに国際プロレス入門を直訴
『無限大記念日』前夜―旧UWFの門を叩く
佐山さんに呼び出され“プロレス”のイロハを教わる
大田区体育館の控室に響いた前田さんと佐山さんの怒号
アンドレ戦後に前田さんと藤原さんがつぶやいた言葉
UWF解体が進む中で、プロレス廃業を決意
「中野さんも船木と鈴木の入団に反対してください」
新生UWFが目指したのは“格闘技”だったのか?
俺から見た「3派分裂」と「UWFインターナショナル」
他団体との泥仕合は“UWF”の負の歴史
臨戦態勢で臨んだ新日本プロレスとの対抗戦
初めて明かす俺がUインターを辞めた本当の理由
“UWF”を名乗る者の宿命だったMMA出陣
著者等紹介
中野巽耀[ナカノタツアキ]
1965年6月16日、茨城県下妻市出身。84年に旧UWFに入門。同年8月29日、高崎市中央体育館での広松智戦でデビュー。新日本プロレスとの業務提携時代を経て、88年に新生UWFの設立に参加。91年2月にはUWFインターナショナルの設立に参加。96年5月31日にUインターを退団し、以後はWAR、格闘探偵団バトラーツ、超戦闘プロレスFMWなど様々なリングで活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kuma
16
Uインターにとって、高田延彦さんはアンタッチャブルな聖域なのかな。様々なプロレス格闘技の本を読んでいると、何が真実なのかわからなくなる。この本で、宮戸さんが怒るのだけはわかる。2021/02/22
tsukamg
2
まぎれもなくUWFの『中の人』だった中野さんの自伝。U系書籍にはなぜか暴露的な本が多いが、この本は、あくまでも中野さんが本当に見て感じてきたことだけを書いている姿勢に好感が持てる。かつて博多スターレーンで、前田日明と戦う中野さんに、「オレは中野が好きだあーっ!」と絶叫するファンがおり、そのあと、会場全体が中野コールに包まれたものだったが、そのファンも本書を読めば、「だからオレは中野が好きなんだあーっ」と絶叫するかもね。変わらない中野さんがここにいるよ。2023/05/16
mm71
2
宮戸の告訴の記事で早速購入。旧UWF、新日本提携時代をを知る選手だけに、藤原、佐山、前田、高田、山崎、安生、宮戸、蝶野、橋本、船木らの率直な人物評が面白いです。UWFが格闘技を目指していたかについても、本人の納得できる範囲で率直に語られていて、よかったです。ベイダー戦、垣原戦、橋本戦、天龍選手、ヤーブロー戦の内幕も読み応えあります。2020/06/16
masa
1
中野っぽさ溢れる内容だった。山崎氏と宮戸、安生に辛辣で面白い。一回ぐらいリングス出たら良かったね。年数試合しかしないで普段どんな生活をしているのだろう…その辺には触れていない。2020/11/12
アスワンハイダム
1
第二次UWFでは船木に、Uインターでは田村やヤマケンに、新日との対抗戦では破壊王に、WARでは天龍や北原に、総合ではヤーブロウとドスカラスJr.にと、これだけ噛ませ犬やりながら中野の自己評価は違和感を覚えるほどに極めて高い。うーん、前高山に鍛えられたハートの強さたるや。 基本的に歴史が変わる肝心なところで中野は毎回ハブにされているため、新説や謎解明はなかったのものの、意外と踏み込んでたので、インタビュアーの藤本かずまさは良い仕事したなと。2020/03/06