内容説明
死を悟ってもなお風雅の道をゆく偉人たちの至高の“辞世の句”。日本史に名を遺す風流人のわかれのことば45編。
目次
第1章 文化人たちの辞世の句(柿本人麻呂―鴨山の岩根し枕ける吾をかも知らにと妹が待ちつつあるらむ;山上憶良―士やも空しかるべき万代に語り継ぐべき名は立てずして ほか)
第2章 僧侶たちの辞世の句(最澄―心形久しく労して一生ここに窮まれり;空海―吾れ入滅せむと擬するは今年三月二十一日寅の刻なり。もろもろの弟子等悲泣することなかれ ほか)
第3章 女性たちの辞世の句(小野小町―あはれなりわが身の果てや浅緑つひには野辺の霞と思へば;藤原定子―夜もすがら契りしことを忘れずは恋ひむ涙の色ぞゆかしき ほか)
第4章 怪盗・任侠・軍人たちの辞世の句(石川五右衛門―石川や浜の真砂はつくるとも世に盗人の種はつきまじ;鼠小僧―天が下古き例はしら浪の身にぞ鼠と現れにけり ほか)
著者等紹介
若林良[ワカバヤシリョウ]
早稲田大学大学院政治学研究科卒業。本業は映画ライター。歴史雑誌、歴史ポータルサイトへの寄稿歴も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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