内容説明
“伝統”と“革新”甲子園を沸かせた名門野球部の現在地。伝統校の監督&選手たちが作る新たな歴史の1ページ。
目次
県立松山商業高校(愛媛県)―夏のために「無形の力」を養う体力トレーニングのみの年末合宿
県立前橋商業高校(群馬県)―選手が揚げた目標は全国ベスト8 一日一日の意識と姿勢が大切
県立広島商業高校(広島県)―チーム一丸の力は計り知れない脱落者をださないチーム作り
県立箕島高校(和歌山県)―失敗から何をイメージして練習するのか 選手が自分で考え動く野球へ
市立横浜商業高校(神奈川県)―スローガンは「ベストラン」 伝統の「Y」のマークを胸に挑む夏
県立熊本工業高校(熊本県)―伝統的な基礎の反復で土台を作りその上に最新の知見を活かす
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
17
過去に甲子園で実績をあげている6校の現在の戦いを書いています。過去の成功体験に囚われずに復活への道を模索しているように感じました。野球人口の減少の影響は公立名門校に対してはより大きいのではないかと思いました。2021/02/27
ヤエガシ
3
前橋商、横浜商、箕島、広島商、松山商、熊本工の野球部の名門復活に向けた活動が取材されているのですが、どの学校も過去の成功体験が素晴らしいがために、それが呪縛となってもがいている感があり、読み進めながら、ここにも「イノベーションのジレンマ」があったのね、という感じがしました。 あくまで想像ですが、指導者の方々は、過去を美化しがちなOB方の「俺たちの時代はこうだった」と戦いながら、成果をあげていかないといけないわけで、なかなかタフな役割だなと思いました。2018/05/05