出版社内容情報
食品のすべてを知り尽くした男と言われる著者が、「激安食品」の裏側にある“暗部"を徹底解説した一冊。
内容説明
もっと安く!の未来に、起こることとは…食品のプロが本気で警鐘を鳴らす!
目次
第1章 激安スーパーでモノ申す
第2章 激安の現場を行く(激安スーパー;100円回転寿司屋;激安焼肉屋;激安居酒屋;牛丼屋;弁当屋;立ち食いそば屋;焼き鳥屋)
第3章 激安業界が、日本を滅ぼす
第4章 私たち消費者がすべきこと
著者等紹介
河岸宏和[カワギシヒロカズ]
1958年北海道生まれ。「食品安全教育研究所」代表。帯広畜産大学を卒業後、農場から食卓に届くまでの、さまざまな食の現場で品質管理に携わる。これまでに経験した品質管理業務は、養鶏場、食肉処理場、ハム・ソーセージ工場、ギョーザ・シュウマイ工場、コンビニエンスストア向け惣菜工場、卵加工品工場、配送流通センター、スーパーマーケット厨房衛生管理など多数。ホームページ「食品工場の工場長の仕事とは」を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スパシーバ@日日是決戦
88
{2015年} 「原材料費の削減」「偽装」「人件費の削減」「設備投資の削減」などで、低価格で消費者の胃袋を満たしてくれるシステムに、一概に悪いと指摘できないところが何とも歯痒い。消費者も賢くなっておりカラクリはすべてお見通し。安くて旨いに越したことはないが両立するのは困難であろう。悪質な業者はいずれ淘汰されるだろうが、「激安」へのニーズがある(家計的にも助かる)以上、急激に衰退することはないと推測する。激安スーパー/100円回転寿司屋/激安焼肉店/激安居酒屋/牛丼屋/弁当屋/立ち食いそば屋/焼き鳥屋。2017/01/27
kinkin
72
近所にあった魚屋や八百屋といった個人商店はほぼ壊滅状態だ。スーパーの他に激安スーパーの進出もその理由でもあると思う。入ると段ボール単位で売られる飲料水や酒の安いこと。冷凍食品のこれまた安いこと。飲食店でも安い・早いがモットーでどこも大賑わいだ。この裏側も本書は取り上げている。コンビニの廃棄食品が問題の一方で激安食品の仕掛けを読むと一体どっちがいいのか考えてしまう。機械で作られた刺し身のツマなどそれを食べる人が一体どれくらいいるのか。職人不在でも成り立ってゆく日本の飲食業これからどうなる・・・2016/09/07
犬こ
22
あまりに安すぎる食品や飲食店は、それ相当の品質・素材であるということを例を取り上げ説明しています。タイトルに日本を滅ぼす!とあるけれども食材は海外輸入が多いので(特に肉類)、食の安全と言う意味では、日本のみではなく、世界でも同じように起こっているのかもですね。しかし、何が安全かはよく分からない時代です。2016/11/11
Kikuyo
21
第3章が印象的。それは激安業界が日本を滅ぼすというもの。危険な食品がふえ、従業員は技術を磨く余地が無くなる、スーパーは採算が取れず撤退、海外資本のネット通販の台頭。激安店には「行かない」選択肢を取ることが大切だと著者は言う。私もスーパーを育てるという視点を持ちたい。企業は派遣に頼らず、教育し育てることを忘れないこと。2021/07/18
kubottar
18
昨今のバイトテロに通じることが書いてあると思いました。外食の現場から職人が消えてアルバイト・パートオンリーになるとモラルも低下しますよね。2021/07/25
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