目次
新たなグローバリゼーションの時代を生きて(松本清張は『黒地の絵』、グローバリゼーションの一時代を形を描いた;ガルシア=マルケスもコロンビアで、グローバルな朝鮮戦争がもたらした結果を描いた;それにしても、グローバリゼーションという言葉の由来は何だろうか;コロンブスの航海こそ、グローバリゼーションの先駆けだった;チェ・ゲバラを媒介にグローバリゼーションの問題に向き合ってみよう ほか)
質疑応答(東アジアの中で日本を振り返る;私たちのなかの自立的な実践を;ゲバラならいまの日本になんと言うだろう)
著者等紹介
太田昌国[オオタマサクニ]
1943年、北海道釧路市に生まれる。1968年、東京外語大ロシア語科卒業。現在・現代企画室編集顧問。学生時代にキューバ革命に関心を持ち、70年代前半にはメキシコやペルーで労働しながら現地の人々と一緒に生活する。その後70年代から現在に至るまで、南北問題・民族問題研究家として、ラテンアメリカの解放闘争やアメリカ型の新自由主義、朝鮮民主主義人民共和国による拉致問題などについて、反アメリカ・反植民地・反国家・反グローバリズムの視角から独自の発言を重ねる。ボリビアの映画集団ウカマウとの共同作業(自主上映・共同制作)は30年余におよぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
瓜月(武部伸一)
5
今年の参院選で10議席以上を獲得した参政党は「反グロ」を掲げている。本来の「反グローバリズム」の意味を差別排外主義者、歴史修正主義者から取りもどす良いブックレット。著者は英国産業革命の資本が、アフリカとカリブ海地域を結ぶ奴隷貿易で蓄積された事から解き明かす。この時代こそグローバリゼーションの始まり。植民地主義と戦争の時代を経て、資本主義はリーマンショックのような新たな危機を迎える。そして登場した現代のグローバリゼーション。発行元は河合塾の関連団体。河合塾は労組つぶしの企業でもあるが良い出版活動もしている。2025/10/11
ハンギ
0
太田昌国さんが河合塾の求めに応じて予備校生の前でやった講演とそのやりとりを記録した冊子になります。南米目線で語る太田さんは面白いなあと思いますし、新自由主義が最初に導入されたのも、軍事政権が多かった南米という事には驚いた。最近ではアメリカ抜きの南米の同盟が考えられているそうで、未来は明るいのかな。ほのめかしているけれど、良くも悪くもグローバリゼーションを行うと、国力が上がり、経済も活発化する。問題は強いものの論理に従わざるを得ない現状に対してどう考え、どう行動するかだけど、あまり具体的な話はなかった。2012/06/27
-
- 和書
- 教育学の基礎と展開




