“かたり”と“作り”―臨床哲学の諸相

“かたり”と“作り”―臨床哲学の諸相

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  • サイズ A5判/ページ数 287p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784777204502
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C1010

内容説明

「大きな生命」から個的生命=人間への分節化の過程に差し挟まれた“言語”と“制作”という人間の根源的運動。この“語り”と“作り”が原初的に孕む虚・実の構造を「生命論的差異」にまで遡って開いた魅力的な論考集。

目次

対談・“作り”と“かたり”(木村敏;坂部恵)
1 “かたり”の虚と実(物語としての生活史;ナラティヴとパースペクティヴ―「“かたり”の虚と実」をめぐって;精神分析における語りの虚実―本物の語りとは何か;「聞くこと」の虚と実)
2 “作ること”と“作りごと”(精神病理学を作ることの原理的な困難について;自己組織プロセスとしての制作;過剰に「作ること」をめぐって―精神分析における劇的観点から;ポイエーシスとプラーグマ―ふり・かたり・つき ほか)

著者等紹介

木村敏[キムラビン]
1931年生まれ。京都大学名誉教授。河合文化教育研究所主任研究員・所長。精神病理学

坂部恵[サカベメグミ]
1936年生まれ。東京大学名誉教授。哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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内島菫

10
これまでその著作を別々に読んでいた木村敏、坂部恵、河本英夫の論文や発言をを含むシンポジウムや対談の書籍化で、個人的にはばらばらだったものが一つに繋がった感があった一冊。主に「<かたり>の虚と実」と「<作ること>と<作りごと>」という二つ(二年分)のテーマに沿う。これらのテーマにも端的に表れているように、一見相反するような二項を考察することで、その相補性や間主観性が立ち現れてくるその場に、病と病からの回復の鍵を見出そうとする。何かに偏りすぎることが病気だとすれば、それは自然な志向ではあるだろう。2015/08/30

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