内容説明
ボニーとメラニーの死で悲しみに包まれていたレットはスカーレットのもとを離れ、ヨーロッパへ向かう。一方、スカーレットは故郷タラに戻り、ローズマリーやウィルたちと農園の再建に励んでいた。しかし、レットに激しい恨みを持つアイザイアたちはスカーレットを執拗に脅迫する。スカーレットから窮状を訴えた電報を受け取ったレットは、イギリスからタラへと向かう。うつりゆく時代とともに時間は二人のお互いに対する想いを変えていく。
著者等紹介
マッケイグ,ドナルド[マッケイグ,ドナルド][McCaig,Donald]
『Jacob’s Ladder』で数々の賞を受賞し、バージニア・クォータリから「今まで書かれた中で最高の南北戦争の小説」と評されている。同作品はマイケル・シャーラ賞南北戦争小説賞、バージニア図書館賞小説賞を受賞。マーガレット・ミッチェル財団より『レット・バトラー』の執筆を指名された
池田真紀子[イケダマキコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夜長月🌙@読書会10周年
51
最終巻です。本編から通すと11冊。その間に一生の物語が語り尽くされたようにも思えますが全部で13年しか経っていません。南北戦争後、黒人は初めて人権を獲得しました。それはもちろん良いことですが幸福で豊かな人生とは必ずしも結びつきませんでした。アメリカで黒人が大統領になるまであれほど時間がかかったのですから。解説にあるとおり「レット・バトラー」を読み終えた後には今までどおりに「風と共に去りぬ」を読むことはできません。2024/10/18
ますみ
6
★5★2024/12/03
ありん
3
本編の「風と共に去りぬ」ではレットが1人去って、スカーレットが「明日は明日の風が吹く」と悲しみから再び立ち上がる様で終わっているが、この6はその続き。荒廃したタラを再興する為、泥や汗にまみれ働くスカーレットたち。しかしある日、貯蔵庫を荒らされる。飼っている牛やウマ、豚を殺された日も。ある日には愛犬まで。レットを憎む者の仕業だった。 スカーレットからの素直な救いを求める言葉にレットも生きる気力を取り戻しタラに帰ってきて、犯人も捕まり、スカーレット達とかつてのタラのような穏やかな日々を過ごせるようになる。2021/06/02
はせがわ
3
娼婦であっても、淑女にはなれる。ああ、ベルのための本だわね。それにしてもマミー!やっぱりマミーって、絶対的な安心感があるのよね。だからこそ、それを失ったスカーレットのみんなを思うと・・・。スカーレットとレットバトラー。いろんな可能性を示してくれていいと思うわ。2015/06/05
すばる
2
最終巻だけ面白かったです。と言うか最終巻だけでよかったような気が。2015/07/10