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内容説明
友だちのＳＯＳをキャッチしたとき、友だちを助けるために、きみ自身を助けるために。
目次
第１部 なぜ、何が、だれが？（人はなぜ死にたがるのか？；自殺について知っておくべきこと；自殺のサイン；自殺のリスクの高い人とは？）
第２部 自殺を食い止めるには（手をさしのべる；耳を傾ける；助けを呼ぶ；自分自身を助ける；学校や地域ぐるみで自殺を防止する）
著者等紹介
ネルソン，リチャード・Ｅ．［ネルソン，リチャードＥ．］［Ｎｅｌｓｏｎ，Ｒｉｃｈａｒｄ Ｅ．］
これまでに“自殺防止”“リスクの高い若者”“ストレス”などをテーマに、２９の州で１２００回以上のワークショップとセミナーを開催。高校の教師、中学・高校のカウンセラー、中学の校長などの職を経て、現在はカンザス大学でキャリアセンター副所長とカウンセリング心理学助教授を務める。１９９４年、カンザス州スクールカウンセラー協会の優秀中等後教育カウンセラー賞の第一号受賞者となる。同じ年にカンザス州カウンセリング学会からも優秀賞を受ける
ガラス，ジュディス・Ｃ．［ガラス，ジュディスＣ．］［Ｇａｌａｓ，Ｊｕｄｉｔｈ Ｃ．］
１９７８年にジャーナリストの仕事をはじめる。モンタナ州、ニューヨーク、ロンドン、カンザスシティで長年フリーのライターとして活躍。ヤングアダルト向けの本など十数冊を執筆してきた。現在の住まいがあるカンザス州ローレンスで、ビショップ・シーベリー・アカデミーの中学１年生の授業を受けもっている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロア
22
確かにね、まだ十代なのに「彼女に振られたから」って理由は、ちょっと待て！いくらなんでもそんな理由で…早まるな！とさすがの私でも言いたくなる。些細な事に見えても本人にしたら重大で、精神的に追い詰められたら「もう死ぬしかない」と視野狭窄に陥るのは、いつでも誰にでも起こり得る。周りに相談出来る人がいない時は電話相談だってあるけど、悩んでる時にはそんな事さえ思いつけないんだよね。手を離すのは一瞬の事。後に残された人たちには、後悔と自責と悲しみが残される。だから、まだ小中高大学生であるなら生きて欲しいですね。2018/02/03
レニ
9
１０代向けということで、小学校高学年から中学生くらいが読むのに適している感じがした。 「友だち」を自分に置き換えて読んだ。自殺という言葉が自殺を誘発するわけではないとのことだがそうだろうか？ちょっと疑問。でも「口にしてはいけない」ってなるのはもっと危険だとは思う。 「ひそかに『もうすぐすべて終わりになる』と思っているから、元気そうにしている場合もあるのです。」が一番頷いた文章。 精神疾患についてあまり考察がないのが残念。傾聴の大切さはよく伝わってくる。2014/08/17
あんこ
3
まぁプロのカウンセラーでもなければこのぐらいだろう、という程度の「できること」が書かれてます。知識だけではなかなか行動には移せないもの。でも相手の心理状態や対処法を知っておくだけでも全然違うと思います。特に「気を引こうとしているわけではない」これを知ってもらうだけでも心が救われる。死まで追い詰められたことのない人間は大体この一言で傷つけてしまう。死にたい本人もそう思われていると感じることが苦痛になる。そうではないことをもっと知ってほしいと思った。2013/06/06
竹千代
3
10代に向けた内容のためか解決策の多くが「大人」に助けを求めるというもの ホントに追い込まれた状態の人に助けを求めるだけの余裕があるかは微妙だけれどざっくりとどういった対応をとるべきかは学べると思う 対応する場面が来ないに越したことはないのだけれど2012/06/25
ようこ
2
ティーンだけでなく、その親の世代も読んでほしい本。心理学や精神医学のプロでない人が「自殺したい」と言っている子を助けるためには、まず話を聞いてあげること。悩みを些細なことだと切り捨てないこと。諦めずに励ますこと。大人でも大きな問題に直面したとき、周囲に支えてくれる人がいなければ死を考えることもあるでしょうし、若いうちなら尚更。自殺願望をうつだと決めつけない姿勢に好感が持てます。「死にたい」は本当は「生きたい」「助けてほしい」。精神の問題は素人並みにしかわかりませんが、素人が読むなら十分な本だと思いました。2017/06/11
