内容説明
稀有の食道楽作家、“口福”の軌跡―。10年にわたって作家・池波正太郎の書生を務めた筆者が、師の愛してやまなかった店五十四軒の「今」を訪ね歩いて綴った、亡き師への手紙。
目次
「花ぶさ」―孫が板場を仕切るようになって、老女将の頬はゆるみっ放しです。
「天ぷら山の上」―東京に天ぷら名店は数あれど…やっぱり、ここが私には一番ですね。
「由布院玉の湯」―三里四方に香りがひろがる豊後牛の炭火焼に堪能しました。
「京亭」―「鮎の宿」の口福の極付はやはり鮎飯、これですね。
「たいめいけん」―なんでもほんの一口の小皿料理。高年食いしん坊にぴったりです。
「銀座新富寿し」―身銭で通える銀座の鮨屋。小鰭のうまさは天下一品でしょう。
「いまむら」―蘇東坡いわく、ふぐの味一死に値す。「ふぐ丼」を食べて同感しました。
「ブルドック」―戸越銀座の例の洋食屋は健在でビーフカツに大満足しました。
「まつや」―蕎麦前なくして蕎麦屋なし。そのことを確認しました。
「とんき」―何十年たっても変わらない…こういう店は現代の奇跡ですね。〔ほか〕
著者等紹介
佐藤隆介[サトウリュウスケ]
1936(昭和11)年、東京生まれ。雑文処「鉢山亭」主人。コピーライター、編集者を経て、池波正太郎の書生をつとめた。酒・食・器の「食卓に関わるもの」にテーマを絞り文筆活動を営む
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感想・レビュー
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