目次
1 2700形の登場
2 2000形の登場
3 2010形の登場
4 その後の2700形
5 その後の2000形
6 その後の2010形
7 保存車両と他社譲渡車両
資料 京王線2700・2000・2010形編成表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
5
こうした湘南顔の電車は、一部は5000系と同じアイボリーにマルーンの帯を纏って優等列車に使用、しかし、非冷房かつ最高速度が遅いこれらの電車はやがて各停専用となっていき京王線のローカル輸送を支えた後、1984年までに全廃となった。2010形は地方私鉄に譲渡されその一部が今も健在だが老朽化により寿命は残り少ないようだ。2700形は1両だけ事業用車に改造されるも程なく廃車。グリーン車の一部は後に京王れーるらんどで保存される。井の頭線の湘南顔グリーン車はコラムでの紹介にとどまり3000形にはノータッチ。2025/03/31
えすてい
5
著者はRMライブラリーで京王本を多数出版している(京王以外のRMライブラリーも出しているが)。今回は京王線のグリーン車のうち、高度成長期の京王の輸送を支えた湘南顔の2700形・2000形・2010形を特集。2700形はツリカケモーターだが、高抗張力鋼を初めて採用して、京王の湘南顔を確立させた。2000形とその改良型である2010形は京王初の高性能車。面白いのは、中間車は在来のダブルルーフの14m車をサハに改造して組み込んでいる。車両不足で輸送力がひっ迫している中ではそうでもしないとやってられなかった。2025/03/31