目次
ありし日の玉電(渋谷の街を後にして;たまでんの心臓 大橋工場;たまでんの最後の8形式;三軒茶屋から246を西へ;桜新町から用賀へ 旧道を行く ほか)
川崎市電の25年(川崎市電の25年;川崎市電の沿線観察;川崎市電の車輌;2002年の川崎市電跡)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
7
玉電の知名度は、東急世田谷線の歴史を語る上で必ず出てくるのである程度はある。本書では玉川線と砧線、そして大橋車庫の在りし日の記録はあるが、のちの世田谷線となる下高井戸線の記録は未掲載。必ずしもデハ200形だけに着目しないところはいい。一方で、川崎市電の知名度は非常に低く、路線距離も短かくて川崎駅から海側へ伸びていったルートのため、鉄道趣味としても取り上げられることは殆どない。制御装置が独特な「PCCカー」風な車両はあったが鉄道史的には地味な存在だ。川崎市電も公営交通の赤字解消・財政再建のために廃止された。2023/05/24