目次
国鉄3軸貨車の系譜
国鉄3軸貨車の変遷
チ502M44形、鉄道作業局D1形
チ500M44形、チ495M44形、ト15606M44形
チム1形
チサ100形
トサ1形初代
タ500形
タサ1形1~100
タサ1形101~145〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
3軸貨車は、8209両製造された(※製造計画全体ではこの数は4割程度だとか)戦時設計戦時輸送用のトキ900を別とすると、国鉄貨車の5%に当たる全12000両余の中でタンク車が際立っている。そのタンク車も石油用が殆どだ。石油は比重が重い。現在のタンク貨車による石油輸送でも、コンテナ貨車よりも編成が短くその上重連も珍しくない。石油を輸送するには機関車のパワーが必要であり、重い軸重に耐えられる貨車が必要だ。だからこそ、2軸車よりも軸重を減らせられる3軸タンク車は大正から昭和にかけて大量に製造されたのだろう。2023/12/18
えすてい
6
3軸貨車は昭和11年(1936年)に製造が禁止されたとあるが、なぜ禁止されたのかの理由はこの本には書かれていない。禁止の理由は著者の感知する対象の外なのだろうか。あくまで個々の形式とその特徴や差異などをマニアックな目線で見ていくのに主眼を置かれているためなのかもしれない。ただ、3軸というカーブに弱い軸配置は機関車の大型化や速度向上は背景にあるのは否めない。しかし、戦時輸送でトキ900というゲテモノはその禁止令などなかったことにする。トキ900の惨憺たる様も書かれてないがやはり著者の関知の外なのだろう。2023/12/19