目次
1 並ロの歩み(ロングシートだった2等車;2人掛け、4人掛けの2タイプを併用;運行停止に追い込まれる戦中・戦後の混乱期と戦後の新製車;復活特急にはオロ40を使用;特ロ重視となった戦後の2等車 ほか)
2 並ロの形式別解説(オロ30;オロ31;オロハ30;スロ32;スロ33 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
5
戦後、戦時中に中止された二等車が復活し、さらに占領下の日本、アメリカからリクライニングシート装着を要求され特ロが登場、米軍関係者のみならず日本人利用客にも好評を得、二等車といえば特ロとなりそれまでの二等車並ロは陰に追いやられていく。表紙からもわかるように、上巻の並ロは全て戦前製だ。17m車もあるしモニター屋根車もある。戦後生まれの新しい車両が増えていく中で一等車が庶民とは完全に断絶された「別世界」であるが二等車は庶民でも金出せば乗れる、戦前の鉄道の時代を戦後も引き継いでいたのもまだ味わえる時代でもあった。2023/10/13
えすてい
5
並ロは(特ロもだが)死語であろう。並ロは特ロのような豪華さや華々しさもなく、急行や準急、そして普通列車(鈍行列車)に連結され、一般の庶民でもプラスアルファの運賃でちょっとした贅沢を味わえるロだ。1967年には並ロが国鉄から完全に消滅し、並ロ客車は再改造されなかったものは廃車になった。著者も生の並ロを直接は知らないようだが、この著者らしく粘り強く資料・写真・証言を集める。並ロは特ロと違ってリクライニングシートではなく転換クロスシートや固定クロスシートだった。末期は老朽化に加え陳腐化も著しかったようだ。2023/10/10
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