目次
1 157系新製時の概要(誕生のいきさつ;概要及び性能 ほか)
2 157系の営業運転開始(「日光」「中禅寺」「なすの」運転開始;臨時特急「ひびき」の運転開始)
3 クロ157の概要及び増備車の設計変更点(昭和34年度債務車(クロ157)
昭和35年度本予算車 ほか)
4 157系の活躍(クモハ157・モハ156貴賓車牽引対応改造;特急「ひびき」の定期列車化 ほか)
5 157系の変遷(特急「そよかぜ」の運転と横軽対策;特急「あまぎ」「白根」の運転開始 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
高度成長期の国鉄優等列車用車両でありながら、鉄道雑誌等であまり取り上げられることもなく、車体の腐食の深刻化でクロ157以外21年で廃車されてしまった、ある意味「悲運の」形式だったかもしれない。特急並みの設備ながら「準急用」として登場時は冷房がなく窓は下降式(後に冷房改造されるもこの窓が車体の腐食を助長させた)、東京や上野から発着する優等列車にしか使われなかったので他地域では見られず、同年代の他の形式よりも知名度はあまり高くない。登場から全廃までの変遷と流れをたどる、ページ数の割にはなかなかの良作。2022/01/17
やまほら
1
2巻前の155・159系に続く、著者による国鉄電車の系列を扱った1冊。例によって、星晃氏の聞き取りがふんだんに盛り込まれている。著者にしては珍しく、個人的な思い出も少し。新幹線開業後があっさりしているように感じるが、両数も少なく、そんなに動きがなかったんでしょうね。関西出身の私には出会うことができなかった系列なので(クロ157を除く)、どの写真の魅力的に感じられた。2022/01/03