出版社内容情報
本書は、流山鉄道の開業以来のあゆみについて上下巻に分け、多くの写真とともに振り返るものです。JR常磐線の馬橋駅と千葉県流山市の流山駅の間、5.7kmを結ぶミニ鉄道が「流鉄」です。
その歴史は古く、1916(大正5)年に流山軽便鉄道として開業しました。当時は軌間762mmで蒸気機関車による運転でしたが、1922(大正11)年に社名を流山鉄道に変更し、1924(大正13)年には軌間を国鉄線と同じ1067mmに改軌し、貨車が国鉄と直通運転するようになりました。
戦後、1949(昭和24)年には常磐線の電化に合わせて流山鉄道も電化、1951(昭和26)年には社名を流山電気鉄道と改めました。その後、社名は流山電鉄を経て1971(昭和46)年からは総武流山電鉄となりました。
そして2008年には社名を流鉄に改め、現在も流山市の人々の欠かせぬ足として走り続けています。本書は、この鉄道の開業以来のあゆみについて上下巻に分け、多くの写真とともに振り返るものです。
白土 貞夫[シラト サダオ]
著・文・その他
目次
3 車輌(改軌後、非電化時代の車輌;電化後の車輌;借入車輌)
4 流鉄に関する文献
著者等紹介
白土貞夫[シラトサダオ]
鉄道友の会参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やまほら
0
鉄道名が何度か変わっているが、2008年以降の「流鉄」をオールドファン向けの本シリーズで使っているのがさすが著者(私だと「総武流山電鉄」がなじみ深い)。以前に著者のトークショーを聴いたことがあるが、著作の印象とは異なり、新旧に関わらず、どの鉄道にも興味を持たれており、本当の鉄道ファンはこうなんだな、と感じたものだ。もちろん中身も充実しており、文章も読みやすい。文献の紹介が1ページあるのもよい。数ある鉄道書の中で、少なくとも私鉄の会社紹介としては最高の1冊(上下で2冊)ではないだろうか。偉そうですみません。2019/01/26