出版社内容情報
1927(昭和2)年、南武鉄道が川崎?登戸間の開業に際して用意した電車が、モハ100形である。
この全長15m足らずの小さな電車は、路線の延伸とともに増備され、最終的には15輌を数えた。
しかし、大戦下の1944(昭和19)年に南武鉄道が国に買収され国鉄南武線となり、戦後、
他線区から大型の車輌が転入すると、それと入れ替わりにモハ100形は全国各地の路線へと散って行った。
あるものは富山へ、あるものは岐阜・東濃へ、あるものは千葉・流山へ、そしてまたあるものは熊本へと、
その活躍は東北から四国・九州までの広範囲に及んだ。
本書はこれら全国各地に足跡を残した南武鉄道モハ100形の誕生とその後を辿るものである。
?井 薫平[タカイ クンペイ]
著・文・その他
目次
1 南武鉄道小史
2 南武鉄道モハ100 誕生から形式消滅まで(スタイルについて;性能について;1次車6輌:101~106;2次車5輌:107~111;3次車4輌:112~115)
3 モハ100以外の車輌の概要
4 払い下げられたモハ100の動向(流山鉄道;秩父鉄道;弘南鉄道;東濃鉄道駄知線;日立電鉄 ほか)