出版社内容情報
荻野 基[オギノ モトイ]
宮武 浩二[ミヤタケ コウジ]
目次
1 大阪市営無軌条電車の開業
2 こうもり論争
3 1形(のちの100形)車輌と架線・架線柱
4 開業から最盛期へ
5 200・300形
6 トロリーバスあれこれ
7 ワンマンカー導入
8 トロリーバス廃止へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
1
トロリーバスを丸ごとテーマにした鉄道本って珍しいのではないか?トロリーバスの車内や運転席・主要機器や寸法など細かく書かれている。アクセルとブレーキ・複巻モータを使用した理由といった車両面から架線の交差や分岐といった設備面もあるし、バッテリーを積んで自力走行できるようにしたりとか。それに中扉を開いているときはアースを下ろしてるとか。極め付きは廃止後の廃車車両の牽引。ボンネットバスに牽引されていくトロバス廃車車両。その後解体されていくことになるのだろう。現在は一両だけ保存されているということだ。2017/01/31
やまほら
1
珍しい無軌条電車(トロリーバス)に関する本。大阪市のトロリーバスは、1953年に開業して、1970年全廃だから、わずか17年の歴史。トロリ線のないところでも動けるように、バッテリ走行を可能にしようとしたところ、「それでは自動車だ」と言われて、「車庫内だけだから」と認めてもらったとのこと。実際には、非常時にも使ったらしいが。ちらっとだけですが、見た記憶があります。2017/01/26
えすてい
0
路線廃止後の森之宮への廃車車両の移動に関して、ディーゼルバスに牽引される車もあれば、車載バッテリーで自力走行して移動した車もあったとのこと。特に後者に関しては完全に道路運送車両法上の自動車に当たるわけだから自動車として登録してないのに公道を堂々と法律違反しながら移動してたのこと。そもそも複雑な架線ポイント下などでの車載バッテリー走行も自動車なのかトロバスなのか運輸省の認可を得るのに四苦八苦したそうだ。ポールのスライダーシューは終始西ドイツ製を使ってたと。これだけトロバスに詳しく書いてる本は興味深い。2017/09/22
jetcaaaar
0
あまり知られていない?大阪市のトロリーバスについてよくまとまっていた.特に車両に関する資料が多いように思う.2018/01/15