出版社内容情報
国鉄EF18形電気機関車は第二次大戦からの復興期である1951年に3輌のみが製造された貨物用の機関車です。
通常の機関車は1号機から起番されますが、この形式は32~34号機という特異な番号の付け方でした。これは、当時旅客用として量産されていたEF58形のうち、32~34号機になる予定の3輌が、完成間近で当時の占領軍の政策に合わせて貨物用に変更されて竣功したためです。そのため、EF58形は32~34号機が欠番になりました。
形態は旅客用のまま竣功したため、日本の貨物用電気機関車としては珍しく2軸の先台車に大きなデッキを持っていました。東海道本線の貨物列車牽引を中心に使用されましたが、1968年頃から静岡地区の短距離の貨物列車牽引は浜松地区の入れ換え用となり、1979年には全機廃車、解体されました。
本書ではこのEF18形について、その誕生から廃車までを、多数の細部写真とともに解説したものです。
目次
1 EF18形電気機関車のこと
2 EF18形電気機関車誕生の経緯
3 EF18形電気機関車の種車の仕様について
4 貨物用への改造と各部の整備
5 EF18形電気機関車の概要
6 EF18形電気機関車の改造
7 EF18形のポートレートとアングル
8 EF18形の活躍
9 EF18形の最期
10 EF18形の使い勝手と乗り心地
著者等紹介
小林正義[コバヤシマサヨシ]
鉄道友の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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