感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
7
表紙の本城中学前。安全地帯はあるものの、交差点・横断歩道と連絡しておらず、車道を直接渡って電車に乗降しなくてはならない。今から思うと非常に危険。横断歩道のある場所に安全地帯が作れなかったのかな。青柳町も最後まで安全地帯が作れなかったようだ。あの道も今でも広くないからね。今思うとあの狭い道によく市電が複線で走ってたものだ。2020/03/25
えすてい
7
最初は周辺部から始まった廃止(星ヶ丘は休止)も、次第に都心部まで「侵食」していき、広小路通りでは「分断」も生じた。伸びゆく地下鉄(地下鉄は池下以西は錦通りの地下)と並走し、当時の市バスは兎に角栄もしくは名駅に直行する系統主義だったので、重複する市電は優位性を失う以前に、「前近代的な化石」扱い。表紙写真の本城中学前は最後まで残った区間である。本城中学前は今も市バスが多数走っている。2020/03/18
えすてい
7
あまり鉄道本でネタになることがない名古屋市電車両だが、他都市や他事業者でよく見られる、左右非対称のドア配置(1700型)・都電6000形スタイルの前後ドア配置(1070型・1600型)・折り戸(900型)が好まれなかったのは名古屋市電の特徴だと思う。だから、こういう名古屋市電で「異端なドア配置」の車両は現場の乗務員から嫌われ、ワンマン改造もあまりされず、市電廃止が進むと雪崩のように引退していった。事業者、ことに現場の乗務員によって好みの仕様が真逆になる典型例が名古屋市電では見られた。2020/03/05
えすてい
2
表紙の写真は名古屋市電で最後まで残った区間である矢田町四丁目⇔昭和町の、本城中学前電停。ちょうど名鉄名古屋本線がオーバークロスする箇所であり、名鉄パノラマカーが市電の上を颯爽と通過していく。この区間は今は市バスが走っており、「本城中学前」バス停と名鉄との交差も現存している。名古屋市電特有の1800型以降の「無音電車」も、当時の他地域の路面電車にはなかった最大の特徴について述べられている。2013/10/23