目次
神都線略史
神都線の運転
車輌(モ501形式;モ511形式;モ531形式;モ541形式;モ500形式;モ580形式;事業用車;朝熊線の車輌)
著者等紹介
中野本一[ナカノモトイチ]
三重交通OB(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
三重県で最も古い電車である三重交通神都線。ボギー車の導入は早く、狭い道幅の軌道敷にそれなりに大柄な車体の電車が行き来してた。右側通行・着脱式ヘッドライト・連結運転などの特徴も神都線ならでは。敗戦後は和歌山・山陽電軌・豊橋鉄道に車両が譲渡されていったし、全廃前に名鉄岐阜線にも2両譲渡されている。しかし、狭い道幅の単線軌道敷では、いくら大柄な車体であっても、生き残ることは難しかっただろう。今日LRTとしても活用は厳しいかな。伊勢神宮のお膝元らしく、年末年始は日の丸を掲げてたのがご愛敬。2020/03/27
えすてい
6
近鉄鳥羽線開業前のことで現代からすると奇妙な形のルートの三重交通神都線。それ故右側通行を採用してたなど「特徴」もいろいろあったが、モータリゼーションは避けられなく、電車は道路交通の「邪魔者扱い」で消え去ってしまった。廃止後全国各地に散らばっていった神都線車両も、今では見ることはできない。しかし、三重交通は電車のカラーリングのバスを復活させたという。三重交通の中ですら忘れ去られることだけは、あって欲しくないと思う。2020/02/14
えすてい
0
早くからボギー車を導入してたことには先見の明があったと言えよう。また、直接制御車ながら制御器を床下に置くことで連結運転を可能にしたことも、この規格の路線ではかなり先進的で「やれることはやった」と言えようか。最後の最後まで車両そのものにヘッドライトを取り付けず、一番先頭の車両に着脱できるようにしていたのが神都線電車の最大の特徴。廃止後、車両は豊橋鉄道や和歌山等に譲渡された。併用軌道区間ではあまり広くない道路にもかかわらずかなり大柄な電車に見えてくる。2017/06/05