目次
沿革
施設と運転
沿線
車輌(鹿島参宮鉄道―戦前・戦中の車輌;鹿島参宮鉄道―戦後の車輌;関東鉄道鉾田線時代と鹿島鉄道の増備車輌)
著者等紹介
白土貞夫[シラトサダオ]
鉄道友の会監事
中川浩一[ナカガワコウイチ]
茨城大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えすてい
8
関東鉄道は「走る気動車の博物館」と言ってもいいが、日本の気動車はその歴史上、国鉄からの払い下げ車が私鉄ローカル線に多数存在し、私鉄の気動車も元は国鉄車両だったり、私鉄による新製でもエンジン・変速機は国鉄型と共通のものが大半。関東鉄道から分離独立した鹿島鉄道も、北海道や北陸の廃止された非電化私鉄の博物館であり、最後まで戦前製の国鉄型気動車が残った鉄道である。2020/02/17
えすてい
7
鹿島鉄道が廃止されて13年になろうとする。今でも鹿島鉄道に乗ったことは忘れられないが、空自燃料輸送の廃止・つくばエクスプレス開業による関東鉄道の支援打ち切りが致命傷になるのは避けられなかった。歴史的な経緯から石岡経由で鹿島神宮への参拝ルートから外れていたのも、皮肉だ。車両史としては遍歴の激しい気動車がいくつもいたことで興味深いが、車両を愛でるだけでは鉄道は維持できないことを鹿島鉄道は教えてくれる。こういうローカル線は、今後ますます窮地に立たされ、廃止されていくだろう。2020/02/14
えすてい
1
現在の小美玉市にあるタカノフーズの工場見学に行った際、石岡と常陸小川の間で乗ったことがある鹿島鉄道。最新型のKR500形と最古参のキハ600形に乗った。キハ600形の「ビビリ」は当時の私の想像を絶するものだったが軽快な走りだった。常陸小川駅に置かれていて半ば朽ち果てていたDD901の姿も見た。常磐線ホームから臨む石岡機関区に留置されていたキハ430形やキハ714の姿も焼き付いている。百里基地への燃料輸送がなくなったのが一番大きな痛手だったが、軍事施設への納入が生死を分けるのは鉄道として皮肉である。2018/06/12
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