出版社内容情報
特集:5000系(初代 青ガエル)および車体をステンレス製に改めた5200系電車の登場時から、引退後の地方私鉄譲渡後の活躍を含め、モデラー視線で各型式や年次による変化を詳しく解説していきます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
9
東急初の高性能車である5000系と初のステンレス車である5200系の特集。5000系は当時の高性能車としては比較的珍しい1M方式で、MTMの奇数を前提にした組成の機器配置のため、サハを2連つなげる偶数組成はできず、また全長から池上線にも入線できなかったそうだ(5200系以降は全長が短縮される)。しかし、その使いやすさから引退後は地方私鉄への譲渡ひっぱりだこで、譲渡のための改造を施し東急線内を試運転する写真も少なくない。惜しむらくはトップナンバー5001が渋谷でカットされ大館市に譲渡されたこと。2022/04/13
えすてい
6
東急での廃車後、数多の地方私鉄に譲渡された 5000系、譲渡先の高性能化への貢献には計り知れない影響を与えたのは今更言うまでもない。しかし、5000系特有のモノコックボディ、しかも車体の裾が丸めこまれた構造は、混雑時の詰め込みができず、整備や保守に手間がかかり、冷房化できないという欠点があった。従って譲渡先でも冷房化に伴い早々と廃車になったところも少なくない。東急では全長18.5mのため池上線には入れなかったとのこと(5200系は入れた)。大井町線・田園都市線が18級4両というのが非常に長閑な時代だ。2025/06/05
-
- 和書
- 鈍い球音 角川文庫