感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えすてい
8
青ブタ映画が今月公開され、江ノ電が載ってるのでまたまた広げた。青ブタのアニメに出てくる江ノ電は1000形ばかりだが、今回の映画には20形もちらっと出てきた。この本にイラストで掲載される江ノ電車両は、100形・200形といった「タンコロ」車両から、初代500形・300形の連接車だ。玉電などの譲渡車はコラム写真掲載のみ。1000形はデビュー時の写真が載ってる。アニメの中でも1000形ではツリカケの独特なサウンドが再現されている。それはいいことだ。2023/12/05
えすてい
5
東武鉄道、江ノ電、京阪の旧型吊掛車両のイラスト集。著書曰く車両の解説本ではなく大人の絵本とのこと。割合としては京阪が比較的多めで東武鉄道は「これだけか?」というくらいだった。7300系は載っていても7800系には殆ど触れていないのは何故か?ただ東武鉄道には郵便車や荷物車も記載してるのはこの本では唯一。あと、東武鉄道では伊勢崎線日光線の車両ばかりで、東上線は5310形フライング東上塗装のみ。また数多の車体更新車は対象外。江ノ電は1000形・京阪は80形260形300形は対象外。古いシルヘッダー付車両のみだ。2023/11/08
えすてい
3
東武鉄道は蒸気鉄道として発足し、大手私鉄の中では電化が遅かった。また、東京や埼玉だけでなく栃木県や群馬県にも路線網を広げ蒸気機関車による客車列車や貨物列車が行きかっていた。東武鉄道の電車は、逆説的だがそれゆえに「保守的な」面も否めず、国鉄63系導入に呼応して昭和30年代になっても半鋼製ツリカケの7800系・7300系更新車で電車を増備していた。これらは後に5000番台の8000系スタイルの車両に更新されていくが、ツリカケ王国東武鉄道のオリジナルの姿を、本書て唯一の郵便車・荷物車も含めて辿る楽しみがある。2023/11/08
えすてい
3
ツリカケというのは、大手私鉄からは全廃になっている。中小私鉄や路面電車でも激減著しい。今もツリカケで新造され続けてるJR貨物の機関車を除けば、電車でのツリカケの「絶滅」もそう遠くはないだろう。ネコ・パブリッシングらしく、著者の趣味や長年の調査・研究により刊行されたものと思われ、他社の鉄道書籍とは一線を画す。そもそも、実車の写真もあるが、メインはイラストだ。正面と側面を描いたイラストで、ツリカケ黄金時代の電車を楽しむための本。床下機器まで細かく描かれているのでイラストや漫画制作での資料にも、役立ちそうだ。2023/11/08