渥美清句集―赤とんぼ

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  • サイズ A5判/ページ数 155p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784776806554
  • NDC分類 911.368
  • Cコード C0092

目次

詩人―渥美清(山田洋次)
話の特集句会(昭和四十八年~昭和五十一年)
トリの会(昭和四十九年~昭和五十一年)
アエラ句会(平成三年~平成六年)
たまご句会(平成五年~平成八年)

著者等紹介

渥美清[アツミキヨシ]
1928年3月10日、東京下谷区車坂(現台東区)生まれ。本名、田所康雄。東京市立志村国民学校高等科を卒業。51年、二十三歳の時、台東区浅草の百万弗劇場の専属コメディアンとなる。その後、フランス座へ移籍。61年、テレビ「夢であいましょう」(NHK)に出演。68年、テレビドラマ「男はつらいよ」(フジ)主演。69年、映画「男はつらいよ」(松竹)第一作公開。73年、四十五歳の時、「話の特集句会」入会。俳号は風天。88年、紫綬褒章受章。91年、「アエラ句会」入会。95年、「男はつらいよ」第四十八作「寅次郎紅の花」公開。96年8月4日、転移性肺がんのため死去。9月、国民栄誉賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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新地学@児童書病発動中

110
「文は人なり」の言葉の通り、寅さんの人柄がよく伝わってくる句集。観察眼が鋭く、物事をよく見ていたことが分かった。「そば食らう歯のない婆や夜の駅」などその場の情景が鮮やかに浮かんでくる。寅さんらしい優しさを感じる句が多くて、苦労人として生きた人生が反映されていると思った。一番印象に残ったのは「げじげじにもあるうぬぼれ生きること」。2016/03/20

tkkr

5
「男はつらいよ」シリーズ、大好きです。寅さんは男の中の男だと思う。あんなに熱くて優しくてアホでカッコよくて不器用で可愛い殿方、現実に居たら恋してしまうだろうな。寅さんを演じた渥美清さんの句に、寅さん的な明るさを感じるものは多くは無かった。綺麗なものも汚いものもひとしく、ありのまま無骨に描写された渥美さんの句は、不器用な男の優しさと哀愁を帯びていました。2016/08/31

スローリーダー

3
私生活を公にすることを嫌った渥美清。雑誌に載せたとはいえ、句集に纏められてどんな思いがするだろう。俳句は渥美清の唯一の趣味だと云う。見れば技巧を弄せず、素直な観察句が多いところに渥美清の人となりのようなものを感じる。小さなものに心を寄せた句が多く、自由律俳句もあったりと、一茶や放哉、山頭火等をリスペクトしていたのだろう。〈山吹キイロ〉〈げじげじにも〉の他に好きな句は〈おふくろ見にきてるビリになりたくない白い靴〉〈残暑の辻行商のひと立止り〉〈朝寝して寝返りうてば昼寝かな〉など。無辺の味わい。2025/06/19

ひでき

2
俳号「風天」。 四十代の作品 「さくら幸せにナッテオクレヨ寅治郎」 六十代の作品 「赤とんぼじっとしたまま明日どうする」 陽気に寅治郎を愉しむ姿を彷彿とさせる初期の作品から、悩みながら期待され続ける自分をストイックに見つめる哲学者然とした作品まで、正に俳句は私小説。 2012/05/06

雨巫女

2
渥美さんの句には、情景が浮かんでくる。なかなかあじのある句集ですね。2010/04/10

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