内容説明
架空の妻を作りあげるという最高のアイデア。男爵アレックスは、そのおかげで気ままな独身生活を送っていた。ところがある日、実在しないはずの妻エマリンが突然姿を現した。ブロンドのすこぶるつきの美女エマリン。好き放題に買い物をし、まわりの人たちをみるみる虜にしていく。巧妙なたくらみを暴こうとしながらも、アレックスは彼女の魅力に強く惹かれていく。カードゲームの名手、誰からも好かれるおせっかい…ひとつひとつ明かされていくエマリンの秘密。彼女の狙いは?正体は?燃え上がった恋の行方は?最後まで何が起こるかわからない!!19世紀初頭のイギリス上流社会を舞台にした華麗で謎に満ちたヒストリカル・ロマンス。
著者等紹介
ボイル,エリザベス[ボイル,エリザベス][Boyle,Elizabeth]
アメリカ、ワシントン州シアトル在住。1996年にデビューして以来、世界中のロマンス小説ファンに「ページターナー」と評されている。Brazen Angelはアメリカロマンス作家協会(RWA)が授与するRITA賞の1998年度ベストファーストブック賞に輝いている。夫とふたりの息子とともに暮らしている
寺尾まち子[テラオマチコ]
英米文学翻訳家。横浜生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
27
結婚が嫌で「妻」をでっちあげた困った男爵。しかしある日妻がロンドンで注目を浴び、浪費し始めて…。色々と瓢箪から駒、なんですが、無茶苦茶な設定なのにおかしい!最後のうわあ!な場面がサクッとおさまるところがおかしかったです。これからも色々問題を起こす彼女の後を、男子がため息つきながら片付けていくんだろうなあ。ぷぷぷ。大騒ぎな楽しいお話ですが、悪気なく男爵にたかりまくる貧乏親友が裕福な令嬢に人違いキスをしやがり、どうやら2作目へ。うわあ、大変だ。2021/04/05
ネフェルティア
6
家族からも社交界からも皆に退屈だと言われているアレックスが架空の妻エマリンのせいで、いつの間にか妻に優しく献身的な夫という噂が流れているのがおかしかった。最後都合よくまとめ過ぎな感じもするけど、エマリンの正体が気になって読んだ。続編のアレックスの友達で陽気でお気楽なジャックの話も読みたいけど、個人的には脇役のテンプルトン侯爵がすごく気になった。テンプルトン侯爵の話があればいいのにな。2013/12/30
terutyann
4
私もだます、だまされる、、の関係はあまり好きではないのでちょっと抵抗感が有ります。でもあるときから吹っ切れたヒーローのまっすぐな気持ちとありえないぐらい丸く収めたラストに逆にすがすがしくなリました(笑)。2010/11/07
矢田ふみえ
3
おもしろかった。詐欺師として生きざるを得なかった女性が、創られた妻として振る舞い、愛を芽生えさせていく。こんなうまくいくかしらとも思うけど。2016/02/02
Mei♪
3
時間が無くて、なかなか読めなかったですが、面白かった。シリーズ全部読もうと思います。2013/11/15