内容説明
ある日、多摩川で身投げしようとした為本は、ホームレスの男に助けられ、やがて男二人の車上生活が始まる。“人間は弱くて卑怯でなまけ者”―だからこそ、精神鍛練をして自分に打ち克たなければならないと、男は為本に向かって諭した。この男、見かけはホームレスだが、彼こそ『夢追い人』だったのである。毎朝、散歩を日課とし、社会奉仕とホームレスの自立支援を図る「夢限」へ通う二人。行く手に希望の灯が見えかけた時、突然、男は殺される。それから二年後、為本は男の遺志を継ぎ、事業を起こす。
著者等紹介
荒川純也[アラカワジュンヤ]
1955年熊本県生まれ。1980年福岡大学経済学部卒業。現在、会社員
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