出版社内容情報
あるところに、あおのウィピルばかり着ている村があります。湖のほとりの村でお母さんと暮すラサは、お母さんから機織りを教わりみごとなウィピルを織れるようになりました。娘に成長したラサは、市場に売りに行きましたが、しゃべるのがにがてでなかなか売れません。ある日のこと、ラサが湖で洗濯をしていると魚が話しかけてきました。おどろいたラサですが、しだいに魚と話すようになり、人と話すことが好きなりました。湖での様子をみていた母親は、魚を魔物と思いラサを湖に行かせないようにしました。ラサは、元気がなくなり…。著者が、世界一周旅行中に訪れた中米・グアテラマ。古代マヤから今も織り継がれる民族衣装”ウィピル”に魅了された。とくに湖畔の村で着られていた青のウィピルの美しさは忘れられないと、その想いからこの物語が生まれた。
内容説明
マヤの女たちがまとう、美しい民族衣装ウィピルをめぐる物語。
著者等紹介
すけのあずさ[スケノアズサ]
1986年大阪生まれ。京都精華大学マンガ学科卒業。約2年間に及ぶ世界一周ハネムーン後、イラストレーターとして活動。子どもの本専門店メリーゴーランドの「絵本塾」で絵本づくりを学ぶ。2020年第21回ピンポイント絵本コンペで最優秀賞を受賞。受賞作をもとにつくった『うみのハナ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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anne@灯れ松明の火
22
新着棚で。「うみのハナ」が良かった すけのさんだ!と借りてきた。世界一周旅行中に訪れた中米・グアテラマで、民族衣装”ウィピル”に魅了されて、創作されたお話だそうだ。本当に現地にあった民話のように思える。みずうみ色がとても美しい。人見知りをするラサを変えたのは、魚!? ファンタジックで、温かさにもあふれた素敵なお話。2024/06/29
Cinejazz
12
〝ある処に、碧のウィピル(古代マヤ伝統の民族衣装)ばかり着ている村がありました。それは、まるで移り変わる湖の色のようです。どうして、女たちは、そろって、湖色のウィピルを着るようになったのか? それには、こんなお話し、わくわくするような伝説があったのです・・・〟世界一周の旅行の途中に、中米のグアテラマを訪れた作者<すけの あずさ>さんが、湖畔の村で着られていた碧のウィピルの美しさに魅了され、今も忘れられないという想いから、この物語が生まれたそうです。2025/04/04
奏
9
「やぎのタミエはおかあさん」のすけのさんの本だ!と手に取りました。青色のウィピル(中米・グアテマラの民族衣装)ばかりを着る村に伝わるお話ーという創作物語。複雑に織り込まれたウィピルの幾何学模様はは、マヤ文明の頃からずっと大切に伝わってきたものだそうで、とても美しく描かれている。本当にこんなお話が人々の間に伝わっていそうだなぁ。2024/09/06
mntmt
5
綺麗な色合いですね。2024/08/25
遠い日
5
すけのあずささんの絵を求めて。一作ごとに力量が上がっていると感じます。ウィピルとは中米・グアテマラの民族衣装。すけのさん自身が世界一周旅行で魅了されてしまったそうです。青系のウィピルばかりを着るようになった村に伝わる話という体で書かれた創作。湖のさまざまな青い色を写し取った織物には、娘ラサの愛情が織り込まれています。2024/07/01
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