出版社内容情報
ペルーの山間部に伝わる手に汗をにぎる昔話。おなかをすかせた姉弟は、じゃがいもの花をくわえた小鳥のあとを追いかけます。ところが途中、魔女アチケの家に招きいれられて……。古くから、飢えに対する切実な願いと祈り、自然の恵みへの感謝があったことが伝わってくる力強い物語です。宇野和美さんによる親しみやすい文と、大迫力の飯野和好さんの絵が魅力の一冊。
内容説明
うちでごはんをたべておいき。アンデスの山々を舞台に魔女アチケと姉弟がくりひろげる大迫力のむかしばなし。
著者等紹介
宇野和美[ウノカズミ]
1960年、大阪生まれ。東京外国語大学スペイン語学科卒業。出版社勤務の後、スペイン語の翻訳に携わる。スペイン語の児童書専門ネット書店「ミランフ洋書店」の主宰、一般社団法人日本国際児童図書評議会会長など幅広く活躍
飯野和好[イイノカズヨシ]
1947年、埼玉県秩父生まれ。『ねぎぼうずのあさたろう その1』(福音館書店)で小学館児童出版文学賞、『みずくみに』(小峰書店)で日本絵本賞、『ぼくとお山と羊のセーター』で産経児童出版文化賞・タイヘイ賞を受賞。股旅姿での読み語り講演で、全国を渡り歩く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
66
アンデス山脈のお話。両親が既にいないきょうだい。山脈にはアケチと呼ばれる魔女の呪いによって岩がボコボコの山になってしまったという。アケチは日本で言えば山姥。ロシアにもいる!でも何故どこの国でも山姥は子どもや人間を食べようとするのだろうか・・・😨😨😨😨😨😨2024/05/30
Cinejazz
19
〝昔、ペル-の山間部の貧しい村に、お腹を空かせた姉弟がいました。二人は、ジャガイモの花を咥えた小鳥が飛んでいるのを見つけ、あとを追いかけます。「小鳥さんは、ジャガイモ畑から来たんだわ。ジャガイモを食べられたらどんなにいいでしょう」…。ところが途中で「魔女アチケ」の家に招きいれられて…〟飢えに対する切実な願いと祈り、自然の恵みへの感謝が伝わってくる、ペル-の昔話絵本です。2024/09/11
ヒラP@ehon.gohon
13
C事業所で読み聞かせしました。2024/05/02
ヒラP@ehon.gohon
11
【再読】大人のための絵本2024/05/21
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
11
ペルーの昔話。ヘンゼルとグレーテル、3枚のお札などと似ていて、やはり昔話の類話は世界中にあるのだなぁと実感できます。ペルーとはじゃがいもを通して交流があるので(町が)、お互いの特産であるじゃがいもの話は嬉しく楽しいです。2024/05/01