出版社内容情報
街で、ほかのネコから「一緒に魚を食べよう」と誘われたネコ。断って帰っていくネコに、ほかのネコたちは、「ネコなのに魚が食べたくないなんて、へんなやつだなあ」とうわさします。でも、ネコは魚が嫌いなのではなくて、食べたくないほどに大好きなのでした。「好き」の気持ちをだれにも話せなかった魚好きのネコでしたが、ある日、同じように、「ことりが好きなんてへんなやつ」と言われているネコに出会い…。
著者等紹介
豊福まきこ[トヨフクマキコ]
東京都出身。武蔵野美術大学卒業。広告代理店でグラフィックデザイナーとして勤務したのち、イラストレーターに転向。現在は絵本を中心に児童書関連で広く活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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starbro
177
豊福 まきこ、4作目です。大判で絵が大変美しい絵本でした。その内、ネズミ大好き猫も登場するかも知れないにゃあ (=^・^=) https://www.blg.co.jp/blp/n_blp_detail3.jsp?shocd=b11192 【読メ😻猫部】2024/02/14
ぶち
103
読友さんのレビューで読みたくなった絵本です。 舞台は、ネコだけが住むネコの村。みんなとっても仲良しです。村での楽しく幸せな暮らしを満喫しています。でも、他のネコに知られたら"変なヤツ"と思われてしまう秘密をもったネコがいました。そんなある日、同じように"変なヤツ"と言われているネコと出会いました… 好きな事はネコそれぞれ。ちょっと違うだけで疎外感を感じてしまうのは分かります。でも、秘密を話せる相手ができたらとびきりの仲良しになれるよね!楽しい毎日になりますよね。絵本に教えてもらいました。2024/07/18
馨
75
絵本。猫の絵が可愛いので読んでみました。人には言えないけれど好きなものってある。そしてそれをわかってくれる誰かが現れた時、その人のことを凄く好きになる。私も学生時代、友達と感性がだいぶずれていたので、同じものを好きな友達っていなかった。でも私の友達はそのことを嫌うでなく尊重してくれたし多少受け入れてくれたので良い友達に恵まれていたなと思いました。2024/03/04
ぶんこ
59
まん丸おメメが可愛い僕は、お魚が大好きで、水槽の中のお魚さんを眺めるのが大好き。だから他の猫たちと魚釣りには行けません。ある日、鳥を獲りに行くことなったのですが、茶トラくんは行きません。気になった僕は後をつけて茶トラくんの家へ。そこにはたくさんの鳥さん。2匹はお互いの「好き」を尊重しあえて仲良くなりました。他と違ってもいい。お互いを尊重し合えるのが素敵。素敵といえば、豊福さんの絵も素敵。特にインテリアの一つひとつが素敵で、じっくり拝見。2024/08/21
p.ntsk
48
私もオタク趣味をもっているのでハチワレくんと茶トラくんの気持ちはよくわかる。好きなものを共有できるのはやっぱりうれしいもの。それが周りに理解され難いものならなおさら。だからその魅力が理解できないものであってもそれを理由に偏見をもつのはよそうとあらためて自戒。そこは温かく見守るか愛のあるスルーをしたいと思うw。多様性が叫ばれる時代だからこそお互いを尊重する気持ちが大事。そういうことをわかりやすく教えてくれる作品だと思う。2024/07/14