出版社内容情報
キウイフルーツ、たねなしスイカ、スナップエンドウ、マッシュルームにムラサキイモ……今ではすっかり身近な野菜や果物を、市場でさいしょに売りはじめた人を知っていますか?
楽しみながら、みんなの食の世界を広げた女性、フリーダ・キャプランのおはなしです。
内容説明
フリーダが野菜や果物を売りはじめたころ、スーパーマーケットにある青果は65種類ほどでした。今では700~800種類もあります。その多くはフリーダ社が紹介したものです。けれども、フリーダは、トマティーヨやアルファルファスプラウト、マンゴスチンやマルメロをアメリカに紹介しただけではありません。フリーダは、「見たことのない食べものを味わうって、わくわくする冒険なの。しかもおいしいのよ!」と、教えてくれたのです。
著者等紹介
ロックリフ,マーラ[ロックリフ,マーラ] [Rockliff,Mara]
家族とペンシルバニア在住
ポター,ジゼル[ポター,ジゼル] [Potter,Giselle]
夫と2人の娘とともにハドソン・バレー在住
福本由紀子[フクモトユキコ]
甲南女子大学英文学科卒業後、英国レディング大学にて児童文学を学ぶ。現在、武庫川女子大学で英語・児童文学を講じる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
☆よいこ
68
伝記絵本。元祖インフルエンサー「フリーダ・ラポポート・キャプラン」はアメリカ、ロサンゼルス生まれの青果会社社長。フリーダは”いつもの”野菜や果物だけでなく、マイナーだった野菜や果物を紹介し販売して世の中に広めていった。分かりやすい名前をつけて、食べ方の紹介をした。農家と共同開発したり、料理人にも相談される。今私たちが様々な野菜や果物を食べることができるのはフリーダのおかけ▽「フリーダが肘に何か感じると、それはきっと流行るのです」すごい。初めてのものにチャレンジする精神がいい2024.1刊2025/02/26
たまきら
39
新しい野菜・果物をどんどん入荷し、新しい食文化を生み出した八百屋さんのお話です。キウイフルーツの命名はこの人なのかしら?いやいやさすがにNZで命名されたのよね?気になって調べちゃいましたが、諸説あるみたいです。面白いな。先日、うかたまでフィンガーライムという不思議な柑橘を知りました。ぜひ魚介と食べてみたいので、地元でも取り扱ってほしいなあ。2024/05/10
ヒラP@ehon.gohon
24
昔と比べると、お店に並んでいる野菜や果物の種類が増えたように思っていたら、このような人が開拓していたことを知って驚きました。 多くの野菜果物の名づけ親は、それまで知られていなかった果実を、消費者と結びつけたのです。 あまりなじみのないフリーダ・キャプランの名前ですが、とても新鮮に感動しました。2024/04/05
anne@灯れ松明の火
18
新着棚で。キウイフルーツって、何で鳥と同じ名前なんだろう?と思っていなかった? その答えがここにあった。まさに、その鳥に似ていたから。って当たり前?(笑) でも、知らないもの、初めてのものって、誰でも敬遠しがち。そこに親しみを持たせ、食べてみようって気持ちにさせてくれる人がいたのだ。それがフリーダ。諦めず、挑戦し続けたフリーダ、素晴らしい。我が家が大好きなソウメンカボチャも、フリーダのお蔭で市場に出たそうだ。ありがとう! 絵は、ジゼル・ポターさん、訳は、福本由紀子さん。2024/03/19
みさどん
15
出てくる新しめの果物や野菜はいつの間にかポピュラーになっていた。その世界の人たちはすごいなと思っていたが、先駆者のような人だったのだフリーダさんは。海外に行ったらまだ日本では見ないものも多くて、楽しみな反面、地産物でいいじゃないかとも思う。スズメやチョウが減少しているという今、人間の思うままに自然の物を動かすことの是非を考えちゃった。2024/10/02
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