出版社内容情報
ボルネオ島にすむ女の子リンバは、森でオランウータンの親子に出会いました。ポンゴとそのママです。三人はいっしょに木から木へとびうつったり、ドリアンを食べたり、楽しく遊びます。でも、ママには心配なことがあるようで・・・。
今でも原生林がのこるボルネオ島には、オランウータンをはじめ、地球上でここでしか見られない固有種が多数生息しています。近年この豊かな森の伐採がすすみ、オランウータンもすむ場所をうばわれています。孤児になったオランウータンの保護施設のことを知った作者が、この愛情深い動物が親子いっしょにくらせる森をいつまでも残したいという思いをこめて、作品を描きました。
内容説明
わたしのなまえはリンバ。日本からずっと南にあるボルネオ島にすんでいるの。この島は、世界でもっともふるい森におおわれているのよ。きのう、森でオランウータンのおやこを見たよ。きょうも、会えるかな…。
著者等紹介
市川里美[イチカワサトミ]
岐阜県大垣市生まれ。1971年、旅行で訪れたパリにそのまま移住。その後独学で絵を学ぶ。子どもの世界をあたたかく、生き生きと描き、世界で出版された絵本は80冊を超える。『春のうたがきこえる』(偕成社)で講談社出版文化賞絵本賞、『はしって!アレン』(偕成社)で第28回サンケイ児童出版文化賞美術賞など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
21
環境と動物たちの保護の話として受けとりました。 オランウータンとこんな友だちになれたら楽しいでしょうね。オランウータンはとても友好的な動物だと思います。 その、オランウータンが棲息する森が、次第に小さくなっていくことを改めて考えています。2023/10/11
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
16
市川里美さんの世界を旅する絵本シリーズ。ボルネオ島には世界で最も古い森があり、そこに住むオランウータンの親子を、リンバという少女の視点で描く。オランウータンたちの棲み処がどんどん減っていく懸念、親子愛はどんな生き物も同じというメッセージがある。図書館本で、巻末に位置するさんのリーフレットが付録されていたが、オランウータンの「現在」、コロナ禍とオランウータンなどの情報が書かれていました。2022/07/17
みよちゃん
14
市川里美さんの絵らしからぬ絵に誘われて。オランウータンにつかまって、森の中に。2022/07/27
遠い日
9
「市川里美の世界を旅する絵本」シリーズ10。丁寧な取材に基づいた世界の隅っこからの発信。市川里美さんの目線はいつも温かく、そしてこの地球の環境問題をさりげなく織り込んだりもする。今回は意外にストレートに、森林破壊を提示するボルネオ島の女の子リンバの目を借りて、オランウータンの母子の暮らしを紹介し、これからの危機を訴える。森が消えていくことへの不安。ここでもSDGsです。2022/07/09
mntmt
8
楽しそう。2022/07/05
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