感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
151
ここは安全な場所だから怖がらなくていい。でもここにいるみんな、それぞれの悩みを抱えているんだ。…辛いときに助け合うものはなあに。どんなに言い争ったって、仲良しに戻るものはなあに。ともだち。チャーリーとジャック。…誰かを助けたい気持ちは、嵐や雷よりも強く、心の闇にさえ光を当ててくれる。塞ぎ混んでいたものが解けていく。…さあ、ついてきて。こっちだよ。ここは日差しが暖かいだろう。さっきはごめんね。ううん、ありがとう。…それぞれの夜が明けた。今朝は初めて訪れる朝だ。大切なことに気づくと、お互いの絆は深まっていく。2021/10/29
モリー
58
友達っていいな〜。2021/07/25
chiaki
52
実話がもとになったおはなし。心やからだに傷を負った動物たちが安心して暮らせる『だれでも牧場』。他の動物たちとは距離を取りたがるヤギのジャックと、目の見えない馬のチャーリーとの友情を描く。“自分がそうであったように、チャーリーにも月のように頼れるものがあるのだろうか…”距離を取りつつも、チャーリーを気遣うジャックの秘めた優しさと温かさに胸がじーん、お互いを想う友情にまたじーん。これは涙なしでは読めない1冊。遠目の利く絵もとても素敵で読み聞かせにも!カバー画と本体表紙絵が違うことに購入後気づき再度泣けました♡2021/06/22
まさまま
41
久々の音読。そして泣きそうになりました。心と身体に傷を負ったヤギのジャックと目の不自由な馬のチャーリーの友情物語。優しさも勇気も目には見えません。けれどもしっかり伝わってきます。文章からもイラストからも優しさが溢れてきて胸がいっぱいになりました✨今日も2匹は一緒に歩き、草を食べ、お気に入りの場所で日向ぼっこしていることでしょう✨おすすめしてくれた読み友さん、ありがとう☺️💕2021/06/24
詩 音像(utaotozo)
40
舞台は、心身に傷を負った動物たちが預けられる牧場。気難しく孤独なヤギのジャックと片眼の見えない馬のチャーリーの、出会いと友情を描いた、美しい絵本。動物たちは擬人化された漫画的表情でありながら、絵全体のタッチは繊細で暖かみにあふれている。見開きいっぱいに描かれたパノラマ的表現は大型本ならではの迫力。ジャックが最初の勇気を振り絞るところでグッときた。図書館でマスク着用して読んでいたのだが、そこから先はページをめくっていると、目から鼻からいろんな汁が出てきて非常に困ったの巻。実話を基にした物語というのにも驚き。2020/07/22