内容説明
小学1年生になったコリンは、とうさんたちがフリーマーケットに参加するときいて、自分もいっしょにお店を出すことにしました。もう小学生だから、いらないものを売ろう!お客さんは来てくれるかな?
著者等紹介
ひこ・田中[ヒコタナカ]
1953年、大阪府生まれ。児童文学作家。『お引越し』(ベネッセ/講談社文庫)で椋鳩十児童文学賞、『ごめん』(偕成社)で産経児童出版文化賞JR賞、「なりたて中学生シリーズ」(講談社)で児童文学者協会賞を受賞。児童書書評のサイト「児童文学書評」を主宰
山西ゲンイチ[ヤマニシゲンイチ]
1971年、長崎県生まれ。絵本作家、イラストレーター。第2回ピンポイント絵本コンペ入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
32
山西さんの絵が大好きなオタマさん。基本この人の絵からはずれがないんですが、今回は二年生としてなんだか一年生が微笑ましく感じられたようです。新しいステップを踏んでいく緊張や、興奮。良くも悪くもドキドキする「一歩前へ」。娘さんはどう感じてるのかなあ。40過ぎたオカンは、毎日新しい、があこがれで快感だなあ。2019/11/09
りーぶる
13
捨てられないのは意外と親の方なのかもしれない、と思う。私はめっちゃ捨てるけど。こうやって次の誰かを意識していくのは良いなと思う。(5歳)2021/07/03
Cinejazz
12
〝コリンは、自分の部屋をもらいました。「小学生だもんな」父さんが抱っこしました。 「抱っこは、もういいよ」 「大きくなるのは、はやいわね」母さんがキュッとしました。 「キュッは、もういいよ」...父さんたちが、フリ-マ-ケットに参加します。いらなくなった物を捨てないで、欲しい人に安く売るのです。 「ぼくも、いっしょに、いい?」「いいよ」 父さんたちは、コリンが手伝ってくれるのだと思いました。 でも、コリンは 「もう小学生だから、いらない物を売ろう! お客さん、来てくれるかな? 〟・・・大切にしていた物を↓2024/02/02
遠い日
12
どことなく外国のお話のよう。子どもの成長をどこで見るか。もう小学生というコリンの自覚が愛おしいし、そんな早く大きくならないでという親の焦慮がよくわかる。モノに対する愛着も、子どものモノならなおさら。2020/08/27
ちみたんママ
5
〈息子食いつき度〉★★☆☆☆〈私気に入り度〉★★★☆☆ 4歳息子より親の方がジーンと来てしまった。息子は可もなく不可もなくって感じで聞いてたけど、「大切なモノはどんどん変わっていく」ってことが、何となくわかったんじゃないかな。ある節目が来たら息子にも要・不要を選んでほしいけど…ちゃんと決断できるだろうか。親だって迷ってばかりなのに。だけど、モノも人間関係もうまく断捨離できれば、スッキリ生きられるのは事実。小さいうちから「手放す」っていう視点を持たせる…って意外に大事かもしれないな。2020/09/27