内容説明
せみぁミンミンミン、やまばとぁデデッポッポ、ミンミンミン、デデッポッポ…「ながーい話をしてやろうかな」という語りで始まる、津軽の「果てなし話」。綿々とくりかえされる言葉が紡ぐ滑稽な昔話の数々が、生き生きとした津軽弁と、味わい深い絵でよみがえる。
著者等紹介
北彰介[キタショウスケ]
1926‐2003。青森県に生まれる。青森師範学校卒業。中学校教員、青森市役所職員の後、大学講師を歴任。師範在学中より童話に興味を持ち、詩、演劇、音楽、児童文化等地方に根ざした文化活動をおこなう。特に民話や伝説の再話に力を入れ、民話作家として活躍。1995年民話普及の功績により「青森県文化賞」を受賞。青森県児童文学研究会会長を歴任
太田大八[オオタダイハチ]
1918‐2016。長崎県出身。1941年多摩美術学校を卒業。デザイン事務所の仕事の傍ら絵本の創作を積極的に手掛け、1958年『いたずらうさぎ』で小学館絵画賞受賞、1976年『かさ』で児童福祉文化奨励賞受賞、1981年『ながさきくんち』で講談社出版文化賞絵本賞受賞、1992年『だいちゃんとうみ』で絵本にっぽん賞受賞、1998年『絵本西遊記』で産経児童出版文化賞美術賞受賞など多数。1999年数々の功績に対しモービル児童文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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seraphim
10
津軽の昔話。作者がおばあさんから聞いた「果てなし話」をアレンジしてしたものだそう。確かにどれもとても長いものがでてくる。その長さにニヤリとしてしまった。津軽弁で聞いてみたいと思った。2019/07/14
みっちぃ
2
長いお話なんだと思ったんだけど,全然長くなかった。ただ,「延々と繰り返される」系のおはなし。果てしないお話。それもまたおもしろい。そして,方言がいい味出してる。2024/10/03
のん@絵本童話専門
0
もっともっととお話をねだる子ども達に、自分からもうおしまい!と言わせる果てなし話(昔話)。津軽弁で語られた色々な果てなし話が載っています。この絵本では、語りのように何千回も同じ言葉を繰り返して本当に子どもにそっぽ向かせるのではなく、「…」という便利な記号を使って、オチを付けて話を締めくくっています。太田大八さんの絵も素敵!2022/06/01