内容説明
あれ、ママはどこ?みんながいない。ぼく、ひとりになっちゃった…。子ネコはママたちやたべものをさがしまわります。ぼくの居場所はどこ?かぞくとはなれ、ひとりぼっちになった子ネコの行き先…やさしい人たちの手で助けられ、「スワン」というなまえもつけてもらえます。あたらしい家族の一員になったスワンが、あたたかくて安心できる場所を見つける物語。
著者等紹介
ホビー,ホリー[ホビー,ホリー] [Hobbie,Holly]
アメリカで40年以上にわたり画家、絵本作家として活躍している。はじめての絵本作品『トゥートとパドル―ふたりのすてきな12か月』はABBY賞オナーブックに選ばれた。マサチューセッツ州在住
三原泉[ミハライズミ]
宮崎県生まれ。東京大学文学部卒業。出版社勤務をへて、英米児童文学や絵本の翻訳などを手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiaki
32
野良としてひとりぼっちになってしまった子ねこのスワン。外の世界には危険がいっぱい。それでもママを探し食べ物を探し…。保護されて、新しい家族の暖かな手の元に行けたスワンは本当に幸せだと思う。安心して眠れるお気に入りの場所がいくつもある。ネコちゃんはじめ、多くの動物たちがスワンのように幸せに人生を送れますように…。2020/12/04
たまきら
30
母と兄妹からはぐれたのか、一人ぼっちになってしまった子猫が様々な苦労の末に家と名前を得る。単純なストーリーなのにしみました。猫の絵がすごくいい!オタマさん、すっかりお気に入りの一冊になりました。読み友さんから。2018/04/05
れもん
29
図書館本。野良猫が飼い猫になり幸せに暮らす様子を描いた絵本。子猫目線でストーリーが進んでいくんですが、「この子がもし、野良猫のままだったら…」と、場面場面で「もし」を想像してしまって、心がぎゅっとなってしまいました。この子は優しい家族に愛されて大きくなっていく、それが絵のタッチからも文章からも伝わってきて、幸せな気持ちにもなりました。あー、2月22日猫の日に読みたかったなー。2024/02/28
ヒラP@ehon.gohon
25
子ネコのスワンが、捨てネコでさ迷って、捕獲されて、ある家族にもらわれて、幸せな生活を得るという、シンプルなお話ですが、ひとつひとつの絵に心を奪われてしまいました。 ネコ好きにはたまらないスワンのしぐさが詰めこまれていて、この上なく癒してくれました。 こればかりは、見ないと解らない素晴らしい絵本です。2018/03/07
kanata
23
道に捨てられたスワンはきょうだいと離ればなれ。一匹だけで、ご飯も一生懸命探して生きていた。保護され檻のおうちも悪くないと思っていたところ、飼い主に引き取られ、どうやらここにいていいらしいと気づき始める。仔猫の懸命さや、小さな命が助かった幸運に胸がいっぱいに。絵もしっかりした線ながら柔らかな魅力があり、猫の持つちからを見せてくれる。2018/06/17