内容説明
大阪国際児童文学振興財団主催、日産自動車協賛、第32回日産童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞作品。
著者等紹介
横須賀香[ヨコスカカオリ]
1975年東京都出身。東京藝術大学日本画家卒業、同大学院絵画科修了。幼稚園、高校、カルチャー教室などで絵画講師をつとめる傍ら、息子2人の子育てを経験するなかで絵本の制作に興味を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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momogaga
40
【おとなこそ絵本】地下室という別世界のお話はワクワクしました。絵本の世界はワンダーランド。2021/01/14
mntmt
18
色を使った表現が素晴らしい。もっと知られていてもいいのに。2020/09/01
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
17
ある夏の日、てつやは地下室の扉が開いているので中に入って見ると、誰かが声をかけてきました。怖いお話ではなく、地下室以外のことを知らない地下室の声。てつやは自分の知っている限りのことや、風景を地下室にみせてあげようと頑張りますが…。地下室をでるとまだ夏の日差しが残っている、そんな短い時間の不思議さ。日産童話と絵本のグランプリ受賞作品を読破しようと読んでますが、この絵本が今の中では1番好きです。2021/01/17
いろ
17
夏のひと時,地下室 "と" 少年のお話。暗い中1人きりで寂しそうな地下室を喜ばせたい一心で夢中になって小さな世界を作り上げる てつや,熱中ぶりが微笑ましい。途中「ちがう」と気づいたけど,思うようにならない落胆に飲まれるのが,物語を奥深くする。そんなてつやに終始柔らかい視線を送る"地下室"がいい。エンディング手前の風景には9歳男児も「わあ☆」となった。割れた電球が三日月みたいになって素敵。絵本全体にも,美少年なてつやを始め,絵に爽やかさが漂っている。2017/04/14
はるな
12
ある夏の日、家の地下室へ入って行った男の子が、地下室と会話をする、という話。読みながら懐かしい気持ちになりました。私も昔、人形と会話したりとかやってたなー。人形との会話は現実ではないけれど、その時は本当にその人形が友達だった。そういう時間が子どもたちにとっては大切なのかも。大人こそ楽しめる絵本なんじゃないかな。ぜひ読んでみてください。2018/11/03