内容説明
カエルのビクトールが、森の入り口でピカピカ光る王かんを見つけたことからはじまる物語。ビクトールは、「オレはあじさい池の王さまだ」と宣言し、仲間のカエルに、ぶどう酒やミミズのフリッター、マントなどを持ってこさせてふんぞりかえります。しかし、そんな日は長く続かず、意外な展開に…。大阪国際児童文学振興財団主催、日産自動車協賛、第30回日産童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞作品。
著者等紹介
なかじまゆうき[ナカジマユウキ]
中嶋優季。宮崎県生まれ。岡山大学教育学部特別教科(美術)教員養成課程卒業。二児の母。2014年第30回日産童話と絵本のグランプリ童話大賞受賞
山田真奈未[ヤマダマナミ]
大阪府生まれ。グラフィックデザイナーを経て、絵本作家・造形作家となる。第2回星の都絵本大賞奨励賞、2009年ボローニャ国際絵本原画展入選等、受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ままこ
91
ピカピカ光る王かんを見つけたカエル。頭にのせるとあら不思議皆んなが命令を聞いてくれるが…。ふむ、私も王かん見つけたら頭に乗せてみたいけどやっぱりやめとく。【第30回 日産 童話大賞受賞作】2020/06/27
Kawai Hideki
63
「カエルの絵本読みたい」に応えて。池に住む5匹のカエルのうち一匹が、ある日王冠を拾う。すると、なんとなくその一匹は王様になった気分で威張り散らし、他の4匹はこき使われながらも王様を讃えなければならない気分になってしまう。次の日、もう一匹が新たに王冠を拾う。他の三匹は、今度は二人の王様に仕える事になる。更に三匹めカエルも王冠を見つけ…。やがて5匹ともみんな王様になるのだが、みんな威張り散らしているばかりで、何も物事が進まなくなってしまう…。ああ、この風景、どっかでみたことあるわ〜。2016/10/09
湘子
31
カエルのイラストがキレイな絵本だったので借りてみた。ある日、王冠を拾ったカエルは王様になったつもりで偉ぶり、まわりのカエルは偉ぶってるカエルのわがままに従わなければならない気がしてしまう。でもまた他のカエルが王冠をみつけ偉ぶり… 最後はみんな平等なのだと教えてくれます。が、最後の最後に王冠を拾ったカタツムリさんが気になります…(^_^;)2015/02/10
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
10
カエルのビクトールはピカピカ光る王冠を見つけました。王冠をかぶり「オレはあじさい池の王さまだ!」と言うと、なぜか従う4ひきの仲間のカエルたち。翌日はマルクスが、翌々日にはマーガレットが、と次々ににみんな王さまや女王さまになってしまい…。最後はカタツムリのムッシュ・エスカルゴが…。第30回日産童話と絵本のグランプリ 童話部門大賞作品2020/11/14
猿田彦
5
王冠を手に入れたカエルが王様や女王様になって、王冠を持たないカエルは身勝手な王たちの要求をこなすのに大忙し。5匹ともが王冠を手に入れた時、命令する相手がなくつまらなくなって全員が王冠を手放すという話。宗教的な戒めが漂う話ですが日産童話と絵本のグランプリで書籍化された日本の方が書かれたお話でした。4歳の孫は理解はできるものの、食いつきは、まだ難しいのか いまいちでした。2022/02/06